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全館空調 | 2022.03.09

バリアフリーの家とは?高齢者や車椅子を使う人も快適に過ごせる住宅を紹介

家づくりバリアフリー

小さなお子さんからご高齢の方まで年齢や性別に関係なく、何年経っても誰もが快適に暮らせる家づくりとして、バリアフリー住宅を検討する人が増えています。将来、自分たちが高齢者になったときのことを踏まえても、検討する価値が高い選択肢です。

そこで今回はバリアフリー住宅の特徴や温度のバリアフリーの重要性、建築実例などを紹介します。

1.そもそもバリアフリーの住宅とは?特徴について

バリアフリー住宅とは、小さなお子さんからご高齢の方まで、誰もが安心・安全に暮らせる設備を備えた家のことです。被介護者・被介助者はもちろん、介護者・介助者の生活も考慮して設計されています。

家庭内における事故死の原因はヒートショックや転落が多いため、それらを未然に防げるよう暖房設備や手すりをつけたり、段差をなくしたりすることが求められているのです。

近年はヒートショックに関連した入浴中の死亡事故が特に多く、交通事故死のおよそ2倍となっています。

2.バリアフリーの戸建てを新築するときのポイント

バリアフリー住宅を建てるときは、将来的なリフォームも見据えて間取りを設計することが大切です。そこで、バリアフリーの戸建てを新築するときのポイントを解説します。

2-1 動線を重視した間取りを考える

安全かつ快適なバリアフリー住宅を実現させるためには、移動するときの「動線」をしっかり整えることが大切です。例えば、生活に欠かせない水回り設備は、寝室から近くに置いて動線を短くすると使いやすくなります。

また、行き止まりをなくした回遊性のある間取りにすると、車椅子の方向転換によるストレスを軽減させることが可能です。将来、車椅子を使う可能性は誰にとってもゼロではないので、間取りを考えるときも頭に入れておきましょう。

2-2 階段や段差を減らす

室内外を問わず、できるだけ階段や段差を減らすことはバリアフリーの基本です。リビングや玄関など頻繁に通過する場所は、段差をなくしたり、スロープをつけたりするなど、快適に移動できる設計にしましょう。

2階建てで階段を設置しなければならない場合、しっかり足を着地できる踏面(ふみづら)の幅、昇り降りが負担にならない蹴上(けあげ)の高さを考える必要があります。また、将来エレベーターにリフォームすることを想定して収納スペースなど設置するのも一案です。

2-3 ゆとりのある空間や廊下幅にする

バリアフリー住宅では、将来リフォームすることを踏まえてトイレや浴室、洗面所などはゆとりのある空間にします。車椅子のまま入れたり、介護者・介助者も一緒に入れたりするなど、十分な広さを設けましょう。

廊下や各部屋の出入り口についても、2人以上がスムーズに通れるよう広めに設計することが大切です。被介護者・被介助者の部屋を作ること、移動や家事が楽にできることを想定しつつ、快適性の高い間取りを実現しましょう。

3.ヒートショックを防止!温度のバリアフリーも大切

バリアフリーというと設備ばかりに注目しがちですが、家族の健康と安全を守るためには、温度のバリアフリーも非常に大切です。

3-1 ヒートショックが起こる原因

ヒートショックとは、住宅内の温度差によって血圧が大きく変動することで起こる健康被害です。冬場のトイレや浴室、脱衣所など温度差が生じやすい場所ほど発生確率が高くなります。

特にヒートショックは65歳以上の高齢者に多く、全体の約9割を占めているほどです。年齢を重ねると温度に対する感覚が鈍くなるので、知らない間に体調が悪化しているケースも少なくありません。

ヒートショックで急激な血圧変化が起こると、意識障害が起こって浴槽内で溺れたり、トイレから出たあとに転倒したりする危険性があります。心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすこともあるため、きちんとした対策が必要です。

3-2 温度のバリアフリーで健康リスクを回避

ヒートショックを回避するためには、温度のバリアフリーに関する対策を実施して、室内の温度変化をできるだけ減らすことが大切です。

対策と一口にいってもさまざまですが、浴室や脱衣所をあらかじめ暖めておいたり、入浴で使用するお湯を適温(41℃以下)に設定したりするなど、すぐ取り組める方法もあります。

また、設計段階から温度のバリアフリー対策を施すことも可能です。例えば、壁にグラスウールやポリスチレンフォームといった断熱材を入れたり、暖房機能付きのユニットバスを導入したりすれば、室内の温度を一定に保ちやすくなります。

4.三菱地所ホームは家族みんなが快適に過ごせるバリアフリー住宅を実現

三菱地所ホームでは、家族が安心・安全・快適に暮らせる、将来の生活も見据えたバリアフリー住宅を実現しています。

4-1 快適な温度を保ちつつ開放的な間取りにできる

バリアフリー住宅では、車椅子でも不自由なく移動できるよう、扉を設けない開放的な設計が理想的です。この設計は福祉先進国と呼ばれる北欧諸国で生まれましたが、空調効率が悪いという難点もあり、四季の変化が大きい日本でそのまま採用することは困難でした。

そこで、三菱地所ホームが開発したものが「エアロテック」という全館空調システムです。これを導入すれば、1台のシステムで部屋ごとの室温を設定できます。部屋や廊下の温度ムラをなくせるため、結果として家の隅々まで快適な室温で満たせるようになるのです。

開放的で広々とした間取りにしつつ、温度のバリアフリー対策もしっかり施せるので、誰もが暮らしやすいバリアフリー住宅を実現できます。

4-2 廊下幅や階段の高さもミリ単位で設計できる

体格や運動能力と同じように、歩幅も人によって異なります。歩きやすい廊下幅、昇り降りしやすい階段の高さや幅なども変わってくるため、その辺りも設計段階で考慮しなければなりません。

三菱地所ホームはフルオーダーの「完全自由設計」なので、廊下幅や階段の高さもミリ単位で設計できます。狭くて通りにくかったり、広すぎて空間を無駄にしたりすることがないため、家族にとってベストなサイズを実現可能です。

もちろん、バリアフリー以外の設備やデザインも自由に設計できます。自分のこだわりや家族の要望をカタチにできるため、理想的なバリアフリー住宅を建てられるでしょう。

5.おしゃれなバリアフリー住宅の建築実例

ここまでの内容を踏まえつつ、おしゃれなバリアフリー住宅の建築実例も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

5-1 ベンチや椅子を設置した浴室とパウダールーム

白基調のデザインを採用した、清潔感のある浴室とパウダールームの実例です。

浴室は開閉しやすい引き戸タイプの扉や滑りにくい素材を用いた床、1.25坪の広々とした洗い場など、安全性と快適性が両立した空間となっています。浴室内にはベンチも設置しているため、バスタイムをゆったりと過ごせるでしょう。

また、パウダールームもゆとりのある空間となっており、車椅子や複数人でも余裕をもって入室できます。身支度がしやすいよう、椅子を設置していることもポイントです。

5-2 扉や仕切りのないシームレスな空間

バリアフリー設計を施した、ゆとりのあるリビングの実例です。

リビングは扉や仕切りを極力なくすことで、シームレスに続く空間を実現しています。移動しやすいのはもちろん、小さなお子さんやご高齢の方にも目を配りやすいため、ご家族の方も安心して暮らせるでしょう。全館空調システムも導入しているので、開放的で快適な間取りが実現しています。

また、リビングに続く廊下も幅が広く設けられているため、車椅子でも問題なく通行可能です。

5-3 リゾート感のある寝室にも調和するおしゃれな手すり

幕張ホームギャラリー

リゾートホテルのようなデザインを取り入れた、どこか高級感を感じさせる寝室の実例です。

壁に手すりを設置しているので、足腰が弱っている方でも安心して移動できます。寝室全体のデザインにマッチするよう、一般的な手すりとは異なるおしゃれなデザインを採用していることも特徴的です。

また、寝室とつながる形でトイレを配置しているので、寝室からトイレまでの導線が短くなっています。いちいち部屋を出入りしたり、階段を昇り降りしたりする必要がありません。

6.家族の健康を守るバリアフリーの家を建てよう

幕張ホームギャラリー

家庭内の事故を防ぎ、家族みんなが安心・安全に暮らすためには、細やかな配慮が欠かせません。階段や手すりといった内装のバリアフリーはもちろん、温度のバリアフリーも重要なので、暖房や空調にも目を向けることも重要となります。

将来のリフォームも念頭に置きつつ、家族の健康を守るための家づくりを考えてみましょう。

三菱地所ホームでは、バリアフリー住宅に関するご相談も受け付けているので、ぜひ一度お問い合わせください。

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