注文住宅は自分たちの好みやライフスタイルに合わせて、間取りやデザインを自由に設計できます。せっかく注文住宅を建てるのだから、とことんこだわりたいという人も多いのではないでしょうか。しかし、あれもこれもとこだわりすぎると疲れてしまったり、価格が高くなってしまったりする可能性も出てきます。
そこで今回は、注文住宅でこだわるべきポイントや失敗例、こだわりがなくても注文住宅にするべきかといった内容について解説します。
1.みんなはどこに注目? 注文住宅でこだわるべきポイントとは
注文住宅を建てる場合、まずはほかの人がどのようなこだわりを取り入れたのか内容を把握したうえで、設計プランや予算について検討することが大切です。そこで、注文住宅でこだわるべきポイントを実例とともにご紹介します。
1-1.理想の生活を叶える間取り
「間取り」は注文住宅において、最も多くのこだわりが見られるポイントです。建売住宅に比べると、注文住宅は間取りの自由度がとても高いので、理想の生活を叶えることができます。
こちらの注文住宅は、ニューヨークに長期在住していたご家族が建てられたものです。海外での快適な暮らしを日本でも実現できるよう、吹き抜けのある広いリビングをはじめ、開放的な間取りにこだわっています。間仕切りがほとんどないため、海外で使っていた大きめのダイニングテーブルやソファーを難なく置けることはもちろん、家族や友人とのコミュニケーションもとりやすいこともメリットです。「ゆくゆくはホームパーティーを開きたい」という理想を形にした、お手本のような注文住宅と言えるでしょう。
1-2.美しい外観デザイン
「外観デザイン」は家の顔となる重要なこだわりポイントなので、間取りと同じくらい多くのこだわりが見られます。日本の住宅では直線的なデザインが比較的多いため、曲線が美しい外観デザインを採用すれば、周りの目を引く注文住宅を建てられるでしょう。
こちらは「ユニークなデザインにしたい」というご要望に沿って建てられた、曲線を取り入れた独特のフォルムと、白と黒のコントラストが特徴的な注文住宅です。玄関から見える螺旋階段やピクチャーウィンドウ付きのロフトなど、外観だけではなく内装のデザインもかなりこだわっています。さらに、防音や空調の設備がきちんと整えられたホームシアターも設置しているため、趣味を思う存分楽しむことが可能です。
1-3.おしゃれなインテリア
間取りと外観デザインに次いで、多くのこだわりが見られるポイントは「インテリア」です。注文住宅なら壁紙や床材、造作収納などにも細かいこだわりを取り入れることができます。家具をオーダーメイドで発注すれば、内装と家具が調和したバランスのよい部屋を作れるため、おしゃれなインテリアに囲まれた生活が実現するでしょう。
こちらの注文住宅では、忙しい毎日を送るなかでもゆとりが感じられるよう、間仕切りをなくして開放的にしたり、各階層で用途をしっかり分けたりするなど、贅沢に空間を使っていることが特徴的です。また、オーダーメイドで作った造作収納はデザインに統一性を持たせる一方、部屋ごとにテーマカラーを設定するといったこだわりを取り入れています。
1-4.家事がしやすい生活動線
注文住宅にこだわりを取り入れる場合、実際にその家で暮らすことも念頭に置いて検討することが大切です。特に家事はほぼ毎日行なうので、快適な生活を実現するためには、できるだけ無駄のない「生活動線」を確保する必要があります。
例えば、寝室⇔クローゼット(収納)⇔脱衣所の動線を一直線にすれば、洗濯物干しや洋服の整理整頓がとても楽になります。数値で見れば距離が少し短くなるだけかもしれませんが、この差によってストレスの程度は大きく変わるのです。
こちらのホームギャラリーでは、全館空調システムを導入しているため、廊下は年間を通して快適です。廊下幅も広めにとられているので、何か作業するスペースを作っても移動の妨げになりにくく、オールシーズンでストレスフリーを実現しています。
また、こちらのホームギャラリーのように、ファミリークローゼットやランドリールームを採用するのもおすすめです。室内干しをしても全館空調システムのおかげでよく乾くので、家事の手間を減らすことができます。
2.こだわりすぎで失敗…後悔したオーダー
注文住宅に自分たちのこだわりを取り入れることは大切ですが、あまり細かくこだわりすぎると住みづらくなったり、ストレスが溜まったりしてしまう可能性もあります。後悔しがちなこだわりポイントを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
2-1.収納の多さだけにこだわってしまった
収納を増やせば、その分だけ物をたくさん仕舞えるので、部屋をすっきりと使えるようになります。しかし、収納の数やスペースの大きさだけにこだわってしまうと、物が取り出しにくくなったり、整理整頓に手間がかかったりするなど、本末転倒な結果に陥る可能性もあるのです。
このような問題を避けるためには、あらかじめ左右で棚の奥行きを変える、高所の収納スペースに手が届くか確認するといった対策が重要となります。
また、収納は使いやすさも考慮しなければなりません。収納場所までの導線や収納扉の種類、照明の必要性などもしっかり確認しておきましょう。
2-2.憧れの設備に実用性がなかった
お風呂のジャグジー・お庭のプール・リビングの暖炉など、一般家庭であまり見かけない憧れの設備を導入できることも注文住宅の魅力です。しかし、せっかく導入したのに実際はあまり使う機会がなく、お金の無駄になってしまったというケースもあります。かといって簡単に取り除けるわけでもないため、使っているかどうかに関わらず設備はきちんと管理しなければなりません。
特別な設備を導入するときは、まず使うシーンや実用性を考えることが大切です。生活を送るうえで本当に必要なのか、導入費用に見合うだけの価値があるのかなど、事前によく検討しましょう。
3.こだわりがない場合も注文住宅にするべき?
家に対してこだわりがない人の場合、建売住宅でも構わないのではないかと思うかもしれません。実際、建売住宅は万人受けするよう、一般的にイメージされる家族が住みやすい設計で建てられています。しかし、家族は一つとして同じ形が存在しないため、いくら万人受けするといっても自分たちが問題なく住めるとは限らないのです。
例えば、暑がりの人が多いにも関わらず床暖房が付いているなど明らかに不要な設備が付いている場合、住み始めてからストレスを感じる可能性もあります。
特にこだわりがないのであれば、現在の家族構成やこれからの未来像、家事を効率的にこなせる動線などを踏まえて注文住宅をオーダーすると、快適な生活へとつながるでしょう。
4.こだわりを実現しやすいハウスメーカーの特徴
注文住宅のこだわりを実現するためには、自由設計で家づくりを行なっているハウスメーカーや設計事務所などに依頼するべきです。一般的なハウスメーカーや工務店でも、家具や間取りを自由にできるケースはありますが、天井の高さや窓の位置などは基本的に決められており、変更も難しいことが多くなっています。また、ハウスメーカーの場合、提供されたカタログから家の構造や設備を選ぶというケースも多いようです。
三菱地所ホームでは、注文住宅のフルオーダー(完全自由設計)に対応しているので、世界に一つだけの家づくりを行なうことができます。どのような夢や想いも形にできるノウハウがあるので、ユニークなこだわりを持っている人にもおすすめです。
5.生活シーンをイメージしてこだわりの注文住宅を建てましょう
注文住宅でこだわりたいポイントはたくさんありますが、現在・未来の自分たちの生活シーンをイメージしたうえで、設備やデザインを検討することが大切です。こだわりが多いほどお金や時間もかかりやすいので、生活における実用性も見極める必要があります。
どこまでこだわるべきか判断がつかないときは、注文住宅のプロに相談してみるのも一考です。
完全自由設計の三菱地所ホームでは、無料設計相談を随時受け付けています。理想を図面に載せるためにも、ぜひ一度お問い合わせください。