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注文住宅 | 2021.10.27

平屋の新築一戸建てがほしい!予算感や間取り、プランの工夫を紹介

新築家づくり間取り平屋

少し前まで、日本の戸建てといえば2階建て、あるいは3階建てが一般的でした。しかし、近年では高齢世帯だけでなく、若い世代でも平屋の新築一戸建てを求めるご家庭が増えています。

なぜ平屋の人気が高まっているのか、その魅力や予算とともに、実際に平屋を建てるときの間取りのヒントをご紹介します。

1.日本人に馴染みやすい平屋の家

冒頭で、日本では2階建て・3階建てが一般的、と述べましたが、それは大正時代以降のこと。限られた土地の中で、技術の進歩と豊かさの象徴として建てられたのが2階建ての住宅であり、それ以前の日本では、ゆったりとした平屋が主流でした。

しかし、高層マンションも数多く建てられるようになった現代では、再び平屋の魅力が見直されています。どの部屋も地面に近く、自然や四季を感じやすい平屋の家は、日本人の原点として馴染みやすいのかもしれません。

2.平屋住宅のメリット

では、平屋にはどんなメリットがあるのでしょうか。ポイントごとにご紹介します。

2-1.子どもや高齢の家族にも安心

まず、各部屋が1フロアにまとまっている平屋は、小さなお子さんや高齢者に目が行き届きやすいというメリットがあります。小さなお子さんを抱っこして、1階と2階を行き来するのは大変ですよね。高齢者がいる場合も、平屋であればバリアフリー化しやすく、介護がスムーズになります。

「2階建ては年をとったときに大変」と、老後にマンションに住み替える人もいることを考えれば、最初から平屋なら将来の自分たちの生活も安心です。全員が1フロアにいることで、家族のコミュニケーションも自然と多くなります。

都市部では地価の影響で平屋住宅にすることは少ないですが、郊外で理想的な平屋住宅を作りたいというご家庭もいらっしゃいます。

2-2.家事の移動が少なくてラク

2階建てで2階にベランダがあり、1階で洗った洗濯物を2階のベランダまで毎日運ばないといけないのはつらいですよね。2階建て注文住宅ではこの不便を解消するためにあれこれと工夫をするものですが、そもそも平屋であればこうしたフロア間の移動は不要です。

日常的な家事の動線に無駄がなくなるのはもちろん、布団や旅行鞄などの大きな荷物の移動もラクになります。

2-3.天井を高くできる

平屋では2階がない分、天井を高くして開放的な住まいを作りやすくなります。実際に平屋の住宅を訪れたときに、単に2階建ての2階部分がないだけでなく、平屋ならではの空間の魅力があることに気づき、平屋を選んだという人も多いようです。

天井が高いと光熱費はかさみますが、三菱地所ホームの家なら全館空調エアロテックで省エネと快適性を実現し、光熱費の心配もいりません。

2-4.コンパクトな家族にフィット

夫婦のみ、あるいは夫婦とお子さん1人など、コンパクトなご家庭の場合、2階建ての家が広すぎると感じる場合もあるでしょう。また、お子さんが2人以上いても、それぞれが部屋にこもってしまうのを避けるため、あえて広い子ども部屋は作らないというご家庭もあります。

そんなとき、平家なら広いリビングを中心に、家族にとってちょうどいい空間が作れます。

2-5.庭付きなら自然を身近に感じられる

どの部屋も地面に近く、外とのつながりが感じられるのは平屋ならでは。庭に好きな植栽を植えることで、家のどこにいても緑が見える、心豊かな暮らしが実現できます。

2-6.IoTを導入しやすい

バリアフリーの平屋なら、お掃除ロボットに任せやすいというのも最近ではメリットの一つと考えられています。声で家電や照明をコントロールするなどのIoTも導入しやすく、近代的な住宅事情にマッチしやすいのが、実は昔ながらの平屋なのです。

2-7.台風や地震に比較的強い

家を持つと、自然災害の影響も気になるところですよね。平屋は建物の重心が低く、壁の面積が少ないため、台風や地震の揺れに比較的強いといえます。
家族を守る選択肢として、平屋を考えることもできます。

3.平屋住宅のデメリット

メリットいっぱいの平屋ですが、いいことばかりではありません。実際に平屋を検討する前に、知っておきたいデメリットをまとめました。

3-1.広めの土地が必要

平屋を検討するにあたり、前提となるのがこの点です。1フロアにすべてまとめる平屋には、2階建てより広めの土地が必要です。

条件に合う土地となると、東京や大阪などの都心部では難易度が高いかもしれません。千葉や神奈川、茨城、栃木県の郊外、あるいは山梨や長野、静岡など地方のほうが土地を見つけやすくなります。

3-1-1.3LDKなら25坪~、4LDKなら30坪~

では、平屋を建てるときに、具体的にどのくらいの土地の広さが必要なのか、目安を記しておきましょう。3LDKの場合、延床面積で必要になるのは20後半~30坪程度。4LDKの場合は延床面積が30坪~で、土地は、それぞれに駐車場や庭を足した分が必要となります。

3-2.住宅価格が上がる可能性も

平屋の家と聞くと、「予算がなくて2階建てではなくて平屋にするのかな?」と思う人もいるかもしれませんが、実はそれは誤解。

土地が広いと基礎と屋根が大きくなるため、建築費用の坪単価も上がる可能性があるということを覚えておく必要があります。気になる場合は、計画段階からハウスメーカーにしっかりと予算を確認しておきましょう。

3-3.プライバシーを保ちにくい

平屋のメリットとして、家族のコミュニケーションがとりやすいということをお伝えしました。それは裏を返せば、1フロアにすべての部屋がある分、プライバシーは保ちづらいということです。

2世帯など、一定のプライバシーがほしいという場合は、平屋にはデメリットがあるといえそうです。

3-4.水害に弱い

台風や地震には強い平屋ですが、2階に避難することができないため、水害には弱いといえます。海や川が近いなど、土地の条件も考慮しながら選択しましょう。

3-5.建売や賃貸住宅では選択肢が限られる

平屋人気が高まっているとはいえ、希望の土地で希望の平屋を見つけようと思うと、建売や賃貸住宅では選択肢が少なく、難しい場合もあるでしょう。注文住宅であれば、希望の場所に理想の平屋を実現できます。

4.平屋住宅を建てるときの間取りのアイデア

それでは、実際に平屋の家を建てるときに参考にしたいアイデアを、実例とともにご紹介します。

4-1.高い天井を活かした勾配天井のリビング

平屋の特性を活かした高い勾配天井で、リビングに開放感を演出した実例です。勾配天井は空間に広がりや明るさをもたせられるのが魅力であり、2階建てでは吹き抜けと組み合わせることも多いものですが、平屋の広いリビング全面を勾配天井にすることでいっそう開放的な大空間を印象づけられます。

勾配天井を木にすることで、自然の風合いも感じられますね。

4-2.間仕切りを少なくして開放的に

家族それぞれに独立した部屋を設ける2階建てに対し、1フロアで常に家族の気配を感じながら、緩やかにつながる住まいが平屋です。せっかくなら、部屋と部屋の間仕切りを減らすことで、平屋をさらに一体感と開放感のある住まいにしてみてはいかがでしょうか。三菱地所ホームの家なら、全館空調を取り入れることで家中どこにいても快適に過ごせます。

4-3.リビングを中心とした部屋の配置

こちらの平屋では、リビングを挟んで手前と奥に夫婦それぞれの個室を設けています。個室で各々の時間を楽しみながら、一歩部屋の外に出れば家族が集うリビングに。

個室を防音仕様にすれば、趣味を思い切り満喫できます。

4-4.スキップフロアやロフトで+1の空間を

平屋の家は1フロアにまとまっているのが魅力ですが、ロフトやスキップフロアで+1の空間を作ることも可能です。平屋にロフトやスキップフロアを作ることで、趣味の空間にしたり、収納にしたりと、さらに暮らし方に広がりが生まれます。

三菱地所ホームは家中どこにいても快適な全館空調「エアロテック」を活かし、スキップフロアやロフトのある家を数多く手がけています。ロフトやスキップフロアは条件によって延べ床面積に含まれないため、固定資産税の課税対象にならずに+1の空間が作れます。

設計力をフルに活かして空間を有効活用「ロフト・スキップフロア」

4-5.外観は凹凸をつけて表情豊かに

平屋の家はともすると平坦な印象になりがち。シンプルな外観が悪いわけではありませんが、外観に凹凸をつけると個性的な表情が生まれます。片流れなど屋根の形を工夫するのもおすすめです。

5.二階建てとは違う、平屋ならではの家づくりを

家族に合った家づくりという意味では、平屋も魅力的な選択肢の一つ。せっかくならここまでにご紹介した、平屋ならではの特徴を活かした家づくりを楽しんでくださいね。

三菱地所ホームなら、自由設計で個性あふれる理想の平屋が建てられます。

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