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全館空調 | 2023.01.20

サステナブルな住宅とは?建築業界で注目を集める木造・木質化について

最近、テレビやWebサイトといった各種メディアで「サステナブル」という言葉を見聞きする機会が増えました。住まいにおいても例外ではありませんが、そもそもサステナブルな住宅とは何なのか、詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、木造・木質化にフォーカスしつつ、サステナブルな住宅の概要や実例について解説します。

1.サステナブルな住宅とは?

サステナブルは「持続可能な」という意味であり、環境に優しい経済活動を指す言葉として使われています。

これに基づくサステナブル住宅とは、簡潔に説明すれば「いつまでも暮らしやすい長寿命な住まい」のことです。地球温暖化の原因となる石油エネルギーの消費量を減らせるよう、太陽光発電のような自然のクリーンエネルギーを活用します。

また、サステナブル住宅は長く快適な生活を提供するとともに、建築時に古民家などのリサイクル材を使ったり、逆に解体時は廃棄物を減らしたりしていることも特徴です。

地球温暖化やエネルギー不足といった問題を踏まえると、今後は暮らしやすさだけではなく、環境にも配慮したサステナブルな家づくりが求められます。

2.サステナブルな住宅として注目される木造化・木質化

住宅建築でサステナビリティを追求する場合、あらかじめ「木造化」「木質化」という考え方について理解しておきましょう。

木造化とは、建築物を建てるにあたって、構造耐久力にかかわる主要部分(壁・柱・梁など)の全部もしくは一部で木材を使用することです。一方、木質化は内装を木材メインで設計したり、家具や什器などに木材を使ったりすることを指します。

木造化・木質化はどちらも「公共建築物等における木材の利用の推進に関する基本方針」で定義されていますが、その背景には国産材の需要拡大による持続的な森林保全、地域経済の活性化といった目的があります。

住宅の主要部分や内装などに木材を使えば、環境にやさしい住まいを実現できるでしょう。

3.『第二の森林』木造化・木質化が人気を集める理由

木造化・木質化を実践して建てられた建築物は、その優れた環境性能から『第二の森林』などと呼ばれることもあります。

なぜ木造化・木質化が環境にやさしいと言われているのか、サステナブルな住宅として人気を集める理由をまとめました。

3-1.SDGsに貢献できる

SDGsは「持続可能な開発目標」のことです。2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に含まれており、環境・社会・経済という観点から17の目標が設定されています。

SDGsの目標15では「持続可能な森林の経営」という内容が掲げられていますが、サステナブルな木造住宅を建てることで、その目標に大きく貢献できるでしょう。

また、森林の木々には「適齢期」がありますが、間伐材を活用すれば「使う→植える→育てる」というサイクルを回せるので、健全な森林経営を実現できます。

三菱地所ホームでは、国産材の採用・推進や森林経済活動ネットワークの構築、省エネ住宅による二酸化炭素削減など、SDGsの推進に取り組んでいます。

3-2.地球温暖化防止につながる

木造化・木質化を実践することで、自然の森林は『第一の森林』として維持管理しつつ、木造建築という『第二の森林』を増やすことができます。

木材は鉄などの建材と比べると、製造・加工・建築などの工程で要するエネルギー量が少ないため、二酸化炭素の排出量を大幅に抑えることが可能です。木造建築を増やせば、結果として地球温暖化防止につながります。

地球温暖化が進行すると、平均気温が上昇するとともに、南極や北極の氷が溶けて海面上昇を引き起こします。地球から陸地が失われるだけではなく、水災害が発生する可能性も高まるので危険です。また、生態系にも深刻な悪影響を及ぼします。

このような問題を防げるという意味でも、木造化・木質化は必須と言えるでしょう。

4.サステナブルな木造住宅を建てるメリット

サステナブルな木造住宅は環境負荷を軽減するだけではなく、そこに住む人にも多大なメリットをもたらしてくれるため、非常に魅力あふれる住まいです。

木材は鉄やコンクリートより熱伝導率が低いうえ、断熱性にも優れているので、夏は涼しく・冬は暖かく過ごせるようになります。さらに、調湿効果も高く湿度を一定に保ってくれるため、快適性が向上するだけではなく、ダニや細菌の繁殖を防ぐことも可能です。

また、木材は防音性や衝撃吸収性にも優れているので、音楽を趣味にしている方や小さなお子さまがいるご家庭との相性も抜群と言えるでしょう。

その他、消臭・抗菌効果が期待できること、木材特有の温もりや経年変化を感じられること、リラックス効果があることなどもメリットです。

5.サステナブルな木造住宅に関する補助金

サステナブルな木造住宅を建てる場合、一般的な住宅よりコストが高くなることがあり、住宅ローンなどが必要になる可能性もあります。ただし、一定の条件を満たすことで補助金を利用できる場合もあるため、ぜひ活用したいところです。

「令和4年度 サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」では、先導的な技術の普及啓発に役立つ木造建築物であると認められると、木造化のための費用に対して補助金が交付されます。なお、補助金の上限額は500万円ですが、費用の種類によって補助率が変わるため、あらかじめ注意が必要です。

また、募集時期によって要領は異なります。制度や募集に関する詳細は評価事務局のホームページでも確認できるため、自分が補助金の対象になるかどうかチェックしてみましょう。

6.木の温もりを感じるサステナブルな住宅実例

サステナビリティが高い木造住宅を建てるにあたって、家の間取りやデザインをどうすべきか、収納をどのように設置すべきかなど、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで、三菱地所ホームの住宅実例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

6-1.木を生かした自由度の高いデザイン

駒沢ステージ1ホームギャラリー

三菱地所ホームが開発した世界初の特許技術「FlatMassTimber構法」を採用した、アートのような外観が美しい木造住宅です。前述の特許技術により、木造の潜在能力を最大まで引き出すことで、木を生かせる自由度の高いデザインを実現しています。

お酒やコーヒーを楽しめるビバレッジラボ、空間をシームレスに繋ぐエントランスホール、グリーンを取り入れたベッドルームなど、個性豊かな空間はどれも木の温もりを感じさせます。

6-2.自然光が降り注ぐ贅沢なグリーンガーデン

平沼橋ホームギャラリー

緑と光があふれる、カリフォルニア・デザインの木造住宅です。1階中心部にあるグリーンガーデンが最大の特徴であり、2階部分は吹き抜けとなっているので、明るい自然光とグリーンを一緒に楽しむことができます。

また、大開口のサッシで明るく開放感のあるリビング、大きなカウンター付きのキッチンや階段下の空間を使ったSOHOなど、機能性も重視したデザインを採用していることも特徴です。全館空調の「エアロテック」も導入しているので、家中どこにいても快適に過ごせます。

6-3.木を基調としたおしゃれで居心地の良いバーコーナー

(オーナー様邸)

木の温もりを感じさせるバーコーナーを設置した、こだわりあふれる木造住宅です。各地のバーを徹底的に研究したうえで、バーテンダーが立つ位置やカウンター・椅子の高さをミリ単位で調整することで、理想的な空間を実現しています。

さらに、趣味のカラオケを思う存分楽しめるよう、防音対策を施した部屋も設置しています。深夜でも近所迷惑を気にせず歌えるため、ストレス解消にピッタリです。

また、大容量のパントリーを設けたキッチンや広々としたバスルームなど、暮らしの快適性も追求しています。

7.サステナブルな木造住宅で環境負荷を減らし快適な住まいで暮らそう

平沼橋ホームギャラリー

サステナブルな木造住宅は環境にやさしいだけではなく、断熱性・調湿性・防音性・衝撃吸収性といった住宅性能の面でも優れているので、住む人に快適な暮らしをもたらします。

三菱地所ホームでは、木造住宅に関する建築実績が豊富であり、木の温もりを生かしたサステナブルな家づくりをサポートします。完全自由設計なので、木造とは思えない自由な設計を実現することも可能です。木造住宅にご興味があれば、ぜひお近くのホームギャラリーで快適性や雰囲気を体感してみてください。

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