ウッドデッキで庭をおしゃれにアレンジしたい人も多いのではないでしょうか。ウッドデッキがあることで、家庭での時間をより充実したものにできます。ただし、ウッドデッキにはデメリットもあるため、デメリットについての対策をした上で設置することが大切です。
本記事ではウッドデッキの施工例や費用、計画段階から押さえておきたい注意点を紹介します。
1.毎日をより豊かに! ウッドデッキのメリット
ウッドデッキは自宅での過ごし方の選択肢を広げます。まずはウッドデッキのメリットについて紹介します。
① 自宅にいながら自然とつながる時間がもてる
ウッドデッキがあることで、自宅にいながら、自然とつながる時間を持つことができます。
ワークタイムに屋外で風を感じながらコーヒーブレイクを楽しむ、テーブルセットを出して軽食をとるなど、ウッドデッキがあれば外での時間を手軽に楽しめます。広さにもよりますが、数人でのホームパーティーやバーベキューも可能です。庭の緑とつながる時間が持てることで、自宅の過ごし方がより豊かなものになるでしょう。
また、子どもやペットが遊ぶための空間としても活用できます。夏はビニールプールを広げて楽しめますし、冬場はウッドデッキで星空を眺めることも可能です。
② ガーデニングやDIYに活用できる
ウッドデッキは生活の利便性を上げるものでもあります。洗濯物を干す場所としてだけでなく、ガーデニングやDIYにも活用できます。
ウッドデッキは屋外にあるため、水を自由に使いやすく、土の汚れも水で簡単に掃除できます。ウッドデッキにプランターを設置してハーブを栽培しておけば、料理に使いたいときに簡単に摘んで利用できます。
DIYで木材を扱うときの木屑も簡単に処理でき、室内の床や壁を傷つける心配もないので、作業場としても重宝します。DIYをしない場合でも、大型家具の組み立てなどに利用できます。
2.後悔しないようにウッドデッキのデメリットも押さえておこう
ウッドデッキは扱い方によってはデメリットになることもあります。ウッドデッキを採用する際にはデメリットも知っておくことが大切です。
① 庭が狭いと窮屈になる場合も
ウッドデッキは庭が狭いと、窮屈になる場合があります。ウッドデッキがあることで、庭として使える面積が狭くなるためです。大きな植栽や大規模な家庭菜園をしたい場合も、ウッドデッキがあると難しくなるでしょう。
ウッドデッキのサイズによっては、庭の動線が悪くなることもあります。ウッドデッキを採用する際には、庭や部屋の間取り・植えたい植栽とのバランスを考えることを心掛けましょう。
② メンテナンスが必要
ウッドデッキを採用する際には、こまめな拭き掃除や、デッキブラシでのメンテナンスが必要です。特に天然木のウッドデッキは、メンテナンスをしていなければ木が傷んでしまいます。
劣化が進行するだけではなく、ささくれができてしまい、子どもの怪我などにも繋がりかねません。
メンテナンスの手間を軽減したい場合は、樹脂と木片を混ぜた人工木のウッドデッキがおすすめです。本物の天然木とは異なりますが、見た目の風合いも木材に近く、劣化しにくいというメリットがあります。
③ ウッドデッキのレイアウト例
ウッドデッキのレイアウト例を三菱地所ホームのホームギャラリーから紹介します。
新宿ホームギャラリーは、開放的なリビングからそのままつながるガーデンラウンジを採用。都心にありながら、緑を感じる住まいを体験できます。
瀬田ホームギャラリーは、庭となる部分のほとんどをウッドデッキに。子どもやペットが自由に走り回れる空間です。
さいたま新都心ホームギャラリーのウッドデッキは玄関やリビングに面しており、友人を招きやすいつくりになっていることが特徴です。
4.ウッドデッキを設ける際の注意点
ウッドデッキを設けるときには、後々のトラブルがないよう注意すべき点もあります。どのような点に注意すべきか、次で解説します。
① 目隠しフェンスやテラス屋根の必要性を考えておく
ウッドデッキをつける際には、目隠しフェンスやテラス屋根の必要性を検討しましょう。いざウッドデッキをつけたときに、周りの目が気になってしまう、日差しが強くて使いにくいという可能性があります。
日差しを回避するには、テラス屋根のほか、布張りのオーニングを取り付けることもできます。フェンスは目隠ししつつ風を通せるものや、圧迫感のない、適度に隙間があるタイプもあるので、取り付けたときの雰囲気もイメージすると良いでしょう。
また、子どもや高齢者がいる場合には、安全面への配慮も欠かせません。ステップを設けておく、手すりをつけておくなどの安全対策をしておきましょう。
周囲からの視線が気になる場合には、ウッドデッキを中庭に設置するという方法もあります。
② 置くだけタイプやDIYは安全性に注意する
ウッドデッキは家を建てた後に設置することも可能です。ただし、置くだけタイプのものやDIYのものは安全性に注意が必要です。
ウッドデッキは雨風に晒されるものであるため、高い耐久性が求められます。また、台風で飛ばされて近隣に迷惑をかけないような対策も必要です。
置くだけタイプのウッドデッキは、束柱と基礎石を金具で固定するなど台風対策をしておくと安心です。
③ 防虫・防草対策をする
ウッドデッキで快適に過ごすために欠かせないのが、防虫と防草対策です。防虫対策は防草対策をしておくことで、自然と対策できます。
ウッドデッキの下は雑草が生えにくい場所ですが、後から対策しにくい場所でもあるため、防草シートに砂利を敷くなどの対策が必要です。ただし、防草シートの寿命は10年ほどであり、状態に応じてメンテナンスする必要があります。
あるいは、ウッドデッキの下をコンクリートで固めてしまえば、コストはかかりますが、雑草が生えることはありません。
5.ウッドデッキの設置に必要な費用
使用する木材にもよりますが、10㎡(約3坪)のウッドデッキの新設で30~50万円ほどかかります。
人工木はソフトウッドの天然木に比べて初期費用がかかりますが、メンテナンスが簡単で、初期費用以外に費用が発生することが少ない点がメリットです。
なお、新築時にウッドデッキを設置すると、外構費として住宅ローンに組み込めます。そのため、金利を抑えて設置することが可能になります。
6.タイルやコンクリートデッキとの違い
駒沢ステージ2ホームギャラリーの中庭に設けられたタイルデッキ。
ウッドデッキに代わる選択肢として、タイルデッキやコンクリートデッキが挙げられます。
タイルデッキの場合は、見た目に高級感がある仕上がりになります。また、メンテナンスも不要です。しかし、雨になると滑りやすい点がデメリットです。
武蔵野ホームギャラリーでは庭と一体となったタイルデッキをデザイン。
コンクリートデッキは、耐久性が高く、メンテナンスの手間もかかりません。しかし、夏は太陽光の照り返しが強く、高温になる点がデメリットです。そのため、太陽光が直接当たらないように、テラス屋根やサンシェードをつけるなどの工夫が必要となります。
いずれの方法もメリットとデメリットがあるため、用途や求めている環境に合わせて選択しましょう。
7.ウッドデッキで庭を有効活用しよう
ウッドデッキを新築住宅に取り入れることで、庭でバーベキューをしたりペットやお子さんと遊んだりと使い道が広がります。ただし、メンテナンスの問題や、雑草対策が必要になるなどのデメリットも知っておくことが大切です。
三菱地所ホームでは、ご要望に応じた理想的なウッドデッキはもちろん、建物にマッチした外構計画も併せてご提案可能です。ウッドデッキを採用したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。