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全館空調 | 2023.08.18

全館空調を比較するときのポイントは?エアコンや床暖房との違いも解説

全館空調新築注文住宅換気空調エアコン床暖房

近年、快適性やメンテナンス性に優れていることから「全館空調システム」の人気が高まっています。しかし、メーカーごとに特徴が異なるので、どのように選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、全館空調システムの基礎知識を踏まえつつ、メリット・デメリットや比較するときのポイントについて解説します。

1.全館空調システムとは

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全館空調システムとは、建物全体を冷暖房しつつ24時間換気も実行することで、快適な室温を維持するものです。

よく比較されるルームエアコン・床暖房との違いを踏まえながら、全館空調の基礎知識を解説するので、きちんと押さえておきましょう。

1-1.ルームエアコンとの違い

先述の通り、全館空調は建物内の空気を循環させつつ、建物全体の室温を調節するものです。一方、ルームエアコンは1つの部屋だけを快適な室温にするものなので、そもそも役割が異なります。

全館空調の場合、廊下・玄関・洗面所・トイレなど、ルームエアコンでは対応できない場所まで冷やすもしくは暖めることが可能です。そのため、あらゆる場所で快適に過ごせるようになります。

ルームエアコンだけで建物全体の冷暖房を実行しても、温度ムラが生じてしまいます。

1-2.床暖房との違い

全館空調は天井付近にある吹き出し口から暖気を放出することで、建物全体を常に快適な室温で満たします。一方、床暖房は遠赤外線による輻射熱を使って、床をじんわり暖めるものです。

足元の暖かさをダイレクトに感じやすいという点では、床暖房に軍配が上がります。しかし、全館空調は場所を問わず暖められるうえ、温度ムラも発生しにくいため、足元以外も冷えにくい点が強みです。また、床暖房は低温やけどに注意しなければなりませんが、全館空調ならそのようなリスクはありません。

ただし、車庫の上など床が冷えやすい部屋は、床暖房のほうが高い効果を発揮しやすいでしょう。

2.導入して良かった!全館空調のメリット

全館空調のメリットは、なんといっても快適性の高さです。廊下や洗面所といった場所も含めて室温が快適に保たれるので、家のどこにいても心地よく過ごせるようになります。建物内で寒暖差が発生しなくなるため、急な温度変化が引き起こす健康被害「ヒートショック」を防止できることも見逃せません。

さらに、エアコンの台数を減らせる分、メンテナンスの手間も軽減できます。壁掛けタイプのエアコンを設置する必要がなくなるため、設計デザインの幅が広がることもメリットです。吹き抜けなどを採用したり、間仕切りの少ない開放感のある間取りを実現できます。

また、全館空調は電気代が高いと思われがちですが、実際は省エネ性にも優れているので、逆に電気代を抑えられます。

関連記事:全館空調システムの電気代は高い?エアコンと冷暖房費を比較した結果

3.やめたほうがいい?全館空調のデメリット

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全館空調を導入する場合、単に空調設備を備え付けるだけではなく、高断熱・高気密な住宅性能や機械室分のスペースの確保が必要になるケースもあります。そのため、一般的なエアコンに比べると、まとまった初期費用がかかる点がデメリットです。

初期費用は全館空調のメーカーや建物規模によって変動しますが、40坪程度の家なら150~300万円が相場となります。

また、全館空調が故障すると、建物全体の空調が効かなくなる可能性もあります。夏場に故障した場合、熱中症のリスクも増加するため、不具合が起こったらすぐに対応してくれるメーカーへ連絡することが大切です。

三菱地所ホームでは、全館空調「エアロテック」専用の24時間コールセンターを開設しているので、もし不具合が発生しても迅速に対応し、住まいの快適性を維持します。

4.ハウスメーカーによって異なる全館空調の特徴!比較するときのポイントとは

全館空調の特徴はハウスメーカーによって差異があるので、比較するときは以下の5つのポイントを意識しましょう。

4-1.全館空調システムの導入にかかる費用

全館空調システムは制御システムや配管の仕様がそれぞれ異なる関係上、導入にかかる費用もハウスメーカーごとに変わってきます。標準装備に含まれるのか、オプションとして追加費用がかかるのかという点も踏まえつつ、費用の内訳を確認することが大切です。

また、ハウスメーカーによっては、複数の空調メーカーの製品を取り扱っているケースもあり、仕様や費用が異なります、導入にあたって、建築計画と空調計画が切り離されている可能性もあるため、あらかじめ注意が必要です。

三菱地所ホームの場合、全棟で同じメーカーの空調を長年取り扱っているので、豊富なノウハウがあります。設計担当が一括して建築計画と空調計画をプランニングしているため、間取りと空調効率の両方を考慮しながら、最適なプランを提案することが可能です。

4-2.温度調節に付随する機能

全館空調システムの主な役割は快適な室温を保つことですが、温度調節以外にも有用な機能を備えている製品が多いため、比較したいポイントです。

例えば、空気清浄機能が付随する製品なら、花粉・カビ・砂埃・粉塵といった有害物質を防げるので、健康面に良い影響を与えられます。また、加湿機能付きの製品を選べば、冬場でも空気が乾燥しにくくなるため、風邪や乾燥肌を防ぐことが可能です。

三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」なら、空気清浄機能・加湿機能のどちらも付加できます。自分たちにとってメリットのある機能を選ぶことが重要なので、費用や家族構成も踏まえて検討しましょう。

4-3.部屋ごとの温度設定

快適な室温は人によって異なるので、全館空調システムを比較する際は、温度設定の仕様についても確認する必要があります。

全館空調システムの場合、フロアごとなどエリアで温度を制御するゾーン制御が一般的ですが、三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」なら部屋ごとに温度設定ができるため、より快適性を高めること化可能です。

一人ひとりに合った快適な室温で過ごしたいなら、部屋ごとの温度接待に対応した全館空調システムがあるハウスメーカーを選びましょう。

4-4.住宅自体の断熱性や気密性

せっかく高い初期費用をかけて全館空調システムを導入しても、住宅自体の断熱性や気密性が低いと、冷気・暖気がすぐに外へ逃げてしまうので、十分な効果を発揮できません。そのため、構造や工法における工夫はもちろん、ホームページや資料で「断熱等性能等級」「UA値」「ZEH対応」といった部分をチェックすることも大切です。

ただし、構造やスペックについては、素人目にわかりづらい点も多いので、ハウスメーカーの担当者に質問することをおすすめします。

4-5.全館空調システムの保証

全館空調システムは1台の室内機で建物全体の室温をコントロールしているので、室内機が壊れてしまうと、すべての部屋の温度調節ができなくなってしまいます。そのため、万が一の事態にも対応できるよう、保証期間やアフターフォローの内容を確認しておくことも大切です。

三菱地所ホームは全館空調を住宅機能の一部と考えているので、全館空調「エアロテック」でも長期10年保証+10年間無償点検という充実のサポートを提供しています。もし不具合が発生しても、コールセンターが24時間体制で対応しているので安心です。

エアロテックの安心の保証&サービス

5.誰もが快適に過ごせる空間を作る。全館空調システム『エアロテック』

三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」は、建物内の隅々まで新鮮な空気と快適な室温で満たす独自の全館空調システムです。

先述の通り、エアロテックは部屋ごとの温度設定が可能なので、日当たりや間取りによる温度ムラが発生しません。一人ひとりにとって快適な室温を維持できるので、ご高齢の方や冷え性の方も安心して暮らせるようになります。

さらに、専用アプリを使うことで、タブレットやスマートフォンから簡単に温度調節ができるため、操作性や利便性に優れていることも強みです。

また、花粉やカビ胞子を約97%カットする高性能フィルターを搭載しているので、いつでも空気をきれいに保ちます。

長期10年保証・10年間無償点検・24時間コールセンターとサポートが手厚いうえ、トラブル発生時は迅速に対応しているため、安心して導入できるでしょう。

エアロテックの詳細を見る

6.全館空調システムの心地よさを体感してみよう

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全館空調システムは廊下や洗面所も含め、建物全体を心地良い室温で満たすことができるので、エアコンや床暖房とは違った快適性を発揮します。初期費用や故障の影響に関するデメリットはあるものの、それを凌駕するメリットがあることも事実なので、導入を検討する価値は高いと言えるでしょう。

三菱地所ホームのモデルハウスでは、実際にエアロテックの性能を体感できるので、その快適性を確かめたい方は、ぜひ一度ご来場ください。

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