新築を検討するにあたって、いつまでもきれいな状態を保ちたいと考える方は多いでしょう。ピカピカの部屋は見栄えが良いだけではなく、健康で快適な暮らしを実現できるものです。
一方、新築でも入居前に掃除すべきか、気になる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、新居における掃除の必要性やメリット、掃除が楽になる家づくりのコツについて解説します。
1.引き渡し後の新居の状態とは?
新築完成後はハウスクリーニングを行なうケースがほとんどなので、引き渡しの際はきれいに掃除された状態が基本です。しかし、ハウスクリーニング業者によって対応範囲は異なるので、何らかの汚れが見つかる可能性もゼロではありません。
一般的なハウスクリーニングの場合、クロス(壁紙)や床はもちろん、窓や水まわりなどもしっかりと掃除をしてくれます。その一方、洗面台や食器棚の中など、細部まで掃除されていないケースも多いため、あらかじめクリーニングの範囲を確認しておくことが大切です。
また、最近は気密性の高い住宅が多いこともあり、新築の引き渡しから入居まで期間が空くと、室内は密閉空間と化してしまうので、ホコリやチリが溜まりやすくなります。
2.引っ越し前に掃除をしておくメリット
新築は一見きれいな状態に見えても、人の出入りや作業によって出るホコリやチリ、目に見えない雑菌などが残っている可能性もあります。そのため、ハウスクリーニングを行なったうえで自分でも掃除したほうが衛生的です。
さらに、引っ越し前に掃除をすることで、新築時の傷や不具合に気づける可能性が高まります。ハウスメーカーなどに報告すれば、すぐ対応してくれるでしょう。
また、汚れの予防対策がしやすいという点でも、新築時の掃除は有効です。大きな家具や家電を置くとなかなか動かせないので、掃除も大変になります。しかし、新築時なら何も置かれていないため、部屋の隅々まで掃除しやすくなるのはもちろん、シミやカビの対策がしやすいこともメリットです。
3.新築の掃除でやることリスト
入居前の掃除といっても何をすべきか、どこから手をつけるべきかなど、やり方に迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、新築の掃除で優先してやるべきことを4つ紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
3-1.換気をしながらホコリを落としていく
新築の掃除を行なう場合、シックハウス症候群を予防するために、必ず窓やドアを開けて換気しましょう。新築は建材に含まれる薬剤などが室内に充満しやすく、独特の匂いを発しますが、これがシックハウス症候群を引き起こす原因となるからです。
また、掃除は上から下に向かって行なうことが基本なので、はたきを使って天井から壁、壁から床という順番でホコリを落としましょう。天井のような高い場所を掃除するときは、フローリングワイパーなどでの水拭きがおすすめです。
3-2.床に掃除機をかけて拭き掃除をする
新築の床は一見きれいなように見えて、実はホコリが溜まっているケースも少なくありません。特に入居まで期間が空く場合、ホコリが蓄積しやすくなります。
床を掃除する場合、最初にはたきで落としたホコリと併せて、溜まったホコリを掃除機で吸い込みます。その後、固く絞った雑巾で拭き掃除をしましょう。もしフローリングの掃除で洗剤を使う場合、床材との相性をチェックすることも大切です。
また、仕上げにフローリング用のワックスをかけると、床の傷や汚れを予防できるようになります。ワックスがけはハウスクリーニングの範囲に含まれないことが多いので、事前に準備しておきましょう。ただし、フローリングの仕様によってはワックスフリーのものや、ワックスと相性の悪い無垢材などもありますので、事前に注意が必要です。
3-3.食器棚や洗面台なども軽く拭き掃除をする
先述の通り、食器棚や洗面台の引き出しなどは掃除されていないケースが多いので、雑巾で軽く拭き掃除をしましょう。床下収納や靴箱、クローゼットといった部分もホコリが溜まりやすいため、内部までしっかりチェックしたいところです。
また、食器棚と一緒にキッチンまわりも拭き掃除をしましょう。調理台・コンロ・シンク・換気扇など、普段からよく利用する部分をアルコール除菌スプレーで掃除すれば、衛生的に使い始めることができます。
3-4.ベランダや玄関の掃き掃除をする
新築完成から時間が経つと、ベランダや玄関のタイルにもホコリなどが溜まってきます。そのため、ほうきとちり取りで掃き掃除をしておきましょう。
なお、新築・ハウスクリーニング済みなら可能性は低いですが、もし目につく汚れがあった場合、水拭きや重曹で落とす必要も出てきます。ただし、素材によっては水や薬剤が使えないため、あらかじめ注意しましょう。
4.掃除が楽になる家づくりのポイント
新築を検討している場合、掃除がしやすい家づくりにも取り組みたいところです。
そこで、新築ならではの間取りの工夫や設備の配置など、掃除が楽になる家づくりのポイントを紹介します。入居後の生活も踏まえて、きちんと押さえておきましょう。
4-1.床の段差を減らす
床の段差があると、転倒や怪我のリスクが高まるだけではなく、ホコリも溜まりやすくなります。段差の隅は掃除機もかけにくく、お掃除ロボットも段差があるとスムーズに動けなくなるため、できるだけ床の段差を減らしたフラットな間取りにしたいところです。
そして、引き戸を設置する場合、レール式ではなく上吊り式にしましょう。レール式は床の溝にホコリやチリが溜まりやすく、掃除にも手間がかかりますが、上吊り式はそもそも溝自体がないので、楽に掃除できます。
また、掃除のしやすさを考慮すると、壁の段差も減らしたほうがよいでしょう。
4-2.家具は造作でつくり込む
テーブル・ソファー・書棚・靴箱といった家具は、できるだけ造作家具としてつくりましょう。
造作家具は機能性やデザインに優れているだけではなく、いちいち動かして掃除する必要がないので、その分だけ手間を省けます。さらに、家具がピッタリサイズで配置されるため、掃除しにくい狭い隙間ができないこともメリットです。テレビボードや収納棚を浮かせた造作も可能なので、床の掃除が楽になるでしょう。
ただし、造作家具は簡単に撤去できない、既製品より費用が高いといったデメリットもあります。また、模様替えや移動ができないため、動線にも注意が必要です。
4-3.掃除機がかけやすいようにコンセントを配置する
最近は持ち運びがしやすいコードレス式掃除機が増えていますが、一方で充電不要でパワフルなコード式掃除機を購入する方も少なくありません。
コード式掃除機はコンセントの配置が悪いと、移動するたびに何度も差し直す必要が出てくるので不便です。また、お掃除ロボットを使う場合、充電スペースとコンセントを延長コードでつながなければならない可能性もあります。
間取りを考えるときは、具体的に掃除をするイメージを思い浮かべつつ、掃除機がかけやすいようにコンセントを配置することが大切です。また、コンセントの数も重要なので、不足しないよう注意しましょう。
4-4.空気を循環させる
最近の住宅は気密性が高いので、冷暖房効率や遮音性に優れています。しかし、一方で空気が循環しづらくなっているため、ホコリが溜まりやすいうえ、カビの原因となる湿気もこもりやすいことがデメリットです。
三菱地所ホームの全館空調システム「エアロテック」なら、24時間いつでも空気を循環させているので、ホコリが溜まりにくく、掃除も楽になります。さらに、高性能フィルターを搭載しているため、花粉・カビ胞子を約97%カットできるうえ、砂ボコリなどもシャットアウト可能です。
また、エアロテックは床置き型の室内機を採用しているので、エアコンと比べてフィルターの掃除や交換が楽にできます。
エアロテックを導入すれば、室内が汚れにくい環境を保ちつつ、常に新鮮な空気に包まれる暮らしが叶うでしょう。
5.入居後もきれいに保てる家づくりをしよう
新築はきれいな状態で引き渡しが行なわれますが、人の出入りや時間経過でホコリなどが溜まるので、入居前に掃除する必要があります。
また、入居後も新築時のような美しさをキープするためには、楽に掃除できる家づくりが欠かせません。
三菱地所ホームでは、完全自由設計で掃除のしやすさにこだわった間取りを実現可能です。さらに、全館空調システム「エアロテック」を導入すれば、ホコリが溜まりにくく、一年中クリーンな空気で満たせます。ぜひお近くのホームギャラリーで体感してみてください。