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注文住宅 | 2022.11.17

注文住宅では後悔しない電気配線計画を!変更期日や注意点について

家づくりが始まると間取りや設備の仕様など決めるべき点が多く、電気配線についておざなりになってしまう人もいるでしょう。しかし、暮らしやすい生活のためには、電気配線計画こそ重要です。

そこで、本記事では電気配線計画の重要性や、変更できる期日、注意点について解説します。

1.注文住宅における電気配線計画の重要性

注文住宅ではコンセントやスイッチをどこに配置するか、電気配線計画をしっかり立てることが大切です。上手に電気配線計画が立てられていないと、「掃除機をかけるときに何度もコンセントを差し替える必要がある」「照明スイッチをオンにしたいのにスイッチが遠い」「電源容量が足りずブレーカーが落ちるなど」生活が不便になってしまいます。

基本的な電気配線計画は設計士が考えてくれますが、家族のライフスタイルによって、どこにどの程度の数のコンセントが必要かは変わります。そのため、どのような使い方をするか、しっかりとシミュレーションすることが大切です。

2.注文住宅の電気工事の流れ

注文住宅で電気工事に着手するのは、上棟後1〜2週間の間です。上棟とは、柱や梁を組み、住宅の基本構造が完成した状態を示します。

上棟後にコンセントの配置予定場所に電線やスイッチ、コンセントボックスを設置します。その後壁を張り、壁の中に配線が隠されるのです。

壁の造作工事が終わった後は、スイッチやコンセントボックスを取り付けるために開口します。そして、壁紙のクロスを貼り終わった後に、コンセントやスイッチなどの電気設備を取り付けたら電気工事の完了です。

そのため、電気配線工事は上棟する前までに決めておかなければなりません。コンセントやスイッチが見えるのは工事の最後の方ですが、配線自体はずっと前に取り掛かっているため、早めに決める必要があります。

3.注文住宅の電気配線計画はいつまで変更できる?

注文住宅の家づくりが順調に進んでいても、工事が進むにつれお客さまの中には「コンセントを増やしたい」「コンセントの場所を変えたい」という要望が出ることもあるでしょう。

配線そのものは上棟後に始まりますが、スイッチボックスを壁に仕込む前であれば、変更に対応できるケースがあります。しかし、造作工事が終わり、開口を開けてしまうと変更は難しくなるでしょう。

開けてしまった開口部の痕跡が残ってしまう可能性もあります。変更できた場合でも、最悪の場合、壁をめくって配線し直す必要があり、追加費用がかかるというケースもあるため注意が必要です。

4.注文住宅の電気配線工事にかかる費用

注文住宅建築時の電気設備工事や照明設備工事は、最初の見積もりに含まれていることが一般的です。しかし、弱電設備工事は含まれていない可能性もあるため、電気工事のどこまでが見積もりに含まれているのかは確認しなければなりません。

弱電設備工事とは、インターネットやテレビ、電話など、電線に触れても感電しない程度の電流しか流れない設備の工事です。強電設備とよばれ、触れることで感電のリスクがある工事には、ブレーカーやコンセント、スイッチなどの工事が含まれます。

また、照明工事の配線は見積もりに含まれていることが多いでしょう。しかし、照明は数が多く、雰囲気のよい照明は値段も上がるため、注文住宅の工事費用を上げる要因にもなりえます。

5.新築時に必要な弱電設備工事について

新築時に別途費用がかかる可能性がある、テレビアンテナ工事・インターネット回線工事などの弱電気設備工事はどのようなものなのか、工事の手順や特徴について解説します。

5-1.テレビアンテナ工事

新築戸建てではチャンネルの視聴環境を、何らかの方法で整えなければ、テレビの視聴はできません。具体的には、ハウスメーカーに追加で依頼をするか自分で探すか、2つの方法があります。

テレビの視聴方法は、3種類でテレビアンテナ、ケーブルテレビ、光回線の3種類で、それぞれに必要となる工事が変わるため注意が必要です。

テレビアンテナの場合は、テレビアンテナの設置工事が必要となり、屋根の上や、外壁、ベランダにアンテナを設置する必要があります。ケーブルテレビの場合は、アンテナではなく、ケーブルを通してテレビ視聴を行うため、電波環境の影響を受けない点が特徴です。光回線の場合はインターネット回線を利用する方法で、ネットと同時に工事できます。

これらのテレビアンテナの設置工事は、引き渡し直後からはじめると、スムーズに進められるでしょう。

5-2.インターネット回線工事

インターネット回線は回線ごとの工事が必要になることもあり、新築時に選択する必要があります。回線の種類は、携帯電話の基地局の電波を利用したモバイル回線と、光ファイバーを利用した光回線の2種類です。

光回線の方が通信速度は安定しており、2人以上で使う場合であれば、光回線を選ぶとよいでしょう。使用する回線は通信速度や月額利用料から比較して選びます。

また、使用しているスマホのキャリアによっては、割引が受けられるため、スマホのキャリアから選ぶことも選択肢の1つです。

ただし、新築戸建ての場合には、インターネットの工事が始められるまでに1〜2ヶ月かかります。そのため、スムーズにインターネットの接続をするためには、入居の2〜3ヶ月前に申し込みをしておくとよいでしょう。

また、光回線でテレビを見る場合、工事が完了しなければ、テレビが見られません。

6.電気配線計画で失敗しないための注意点

電気配線工事は計画的に考える必要がありますが、何に注意するべきかわからない人もいるのではないでしょうか。ここでは電気配線計画で失敗しないための注意点を解説します。

6-1.家具や家電の配置を決める

電気配線を決める前に、家具や家電の配置を図面に落とし込んで決めていきましょう。家具や家電を配置すると、コンセントが必要になる場所や必要な口数、アンペア数が明確になります。照明の位置は家具の形や配置、大きさによって、最適な位置や照明の種類が変わるため、図面で確認しておくと失敗しにくくなるでしょう。

しかし、図面に落とし込むことが難しい場合や、設置できるかどうか微妙で悩ましい場合もあります。そのような場合には、施工会社に相談してみることがおすすめです。

6-2.扉の陰にスイッチが配置されていないか確認する

コンセントや照明の失敗でありがちなのが、「扉や家具でコンセントが隠れてしまう」「家具の開閉に支障が出てしまう」というケースです。開け閉めがある家具の扉や引き出しは開けたままの状態で、問題なく使えるか、家具で隠れる心配はないか、事前に考慮してスイッチやコンセントの配置を検討しましょう。

6-3.コンセントやスイッチの位置や高さを考える

注文住宅ならではのメリットが、スイッチの高さを細かく調整できることです。例えば、子ども部屋のスイッチをお子さまの手が届く高さにする、老後の使いやすさを考えて、コンセントの位置を高めにするなどの工夫ができます。

ただし、これらの配線を考えなしに変えてしまうと、統一性がなくなる、使い勝手が悪くなるなどの問題が起きることがあるため、注意が必要です。

6-4.必要な電源容量を確保する

洗面所など、家族が同時に大きな電力を使う場所については、大容量に対応したコンセントを設置すると安心です。大きな電力を使う家電の例としては、電気ヒーターやドライヤー、電子レンジ、アイロンなど高温になるものが挙げられます。

これらの家電を同時に使うことで、容量の限界を超えてしまい、ブレーカーが落ちてしまうことがあります。そのため、事前にどこにどのような家電を設置するか、同時利用する場所では最大どの程度の容量が必要なのか確認しておきましょう。また、オール電化かガス併用かによって家の中で使用する電気量が異なってくるため、必要な契約アンペア数を事前に確認しておくと安心です。

6-5.将来模様替えをする可能性も考慮する

注文住宅では将来の模様替えのことも視野に入れてコンセントやスイッチの位置を考慮しましょう。模様替えをする部屋の例としては、子ども部屋への変更や、介護に必要になる場合が挙げられます。

このような場合は、現状必要とする配置だけではなく、将来の可能性を見据えて多めに配置しておくと後々の問題を防げます。ただし、コンセントの設置数はハウスメーカーによっては上限が決められている場合があるため、制限なく増やせるものではない点にも注意が必要です。

7.新築する際は生活動線を意識して電気配線計画を立てよう

新築のコンセントやスイッチの配置は、暮らしやすさに大きな影響を与える要素です。実際にどのように使うのか、使用する家電や生活の様子をイメージして具体的な配置を決めると、後悔しない家づくりができます。

三菱地所ホームは完全自由設計のため、コンセントやスイッチの配置も細かく設定可能です。三菱地所ホームのホームギャラリーには、スイッチやコンセントの配置も工夫が施されていますので、コンセントの配置にお悩みの方は三菱地所ホームのホームギャラリーにぜひ一度足を運んでみてください。

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