注文住宅を建てるにあたり、仕事や趣味に使える「書斎」が欲しいと考えている方も多いのではないでしょうか。
書斎を作る場合、スペースや目的を踏まえつつ、おしゃれで快適な空間に仕上げたいところです。
今回の記事では、書斎に必要なスペースやレイアウトを考えるときのポイント、おしゃれな書斎のレイアウト実例について解説します。
1.面積が狭い場合でも作れる?書斎に必要なスペースについて
先に結論から述べると、書斎は1畳・2畳の小さなスペースでも作ることが可能です。面積が狭い書斎は不便なイメージがあるかもしれませんが、実際は無駄なものを置かない分、作業に集中しやすく掃除もしやすいというメリットがあります。
また、書斎は廊下やリビング、寝室の一角などに作ることもできるため、専用の個室を用意する必要はありません。
一方、ゆったりと使える書斎が欲しい場合、3畳以上のスペースがあると快適に過ごせるでしょう。
2.書斎のレイアウトを考えるときのポイント
書斎のレイアウトは快適性や機能性に直結するため、以下で解説するポイントを押さえつつ、じっくり検討しましょう。
2-1.自宅のどこに書斎を配置するのかを決める
書斎を作る場合、まずは家のどこに配置するのかを考える必要があります。先述の通り、1つの部屋として作る以外に、リビングや寝室の一角、廊下や階段下の空きスペースなどに作ることも可能です。
例えば、寝室に作ると作業後にすぐ就寝できる、リビングの騒がしさが気にならず集中しやすいといった点がメリットです。一方、リビングの一角に配置する場合、お子さんたちの様子を見守りながら作業できる、家族が寝静まったあとは自分だけのプライベート空間になるといった点がメリットです。書斎の使い方に合わせて、最適な配置場所を検討しましょう。
三菱地所ホームでは、全館空調「エアロテック」で家中どこでも快適な空気環境を実現できます。個室の書斎はもちろん、リビングの一角や階段下などに書斎を作っても、居室と同じ快適な環境で過ごせるため、ぜひご検討ください。
2-2.本棚や机など必要な家具から書斎の広さを決める
書斎に必要な家具の種類・量は、人それぞれ異なります。机とパソコンがあれば良いのか、本棚やテレビも必要なのかなど、どの家具をどうレイアウトすべきか考えたうえで、書斎の広さを決めることが大切です。
例えば、夫婦2人で書斎を使う場合、あるいはお子さんと勉強するワークスペースとしても活用する場合、必要な家具が増えるので、その分だけ書斎のスペースも広くとる必要が出てきます。
また、リビングや寝室などの一角に書斎を作る場合、その空間本来の機能や目的を妨げないよう、きちんと動線を確保して通りやすくすることも大切です。
2-3.収納スペースを確保する
コンパクトな書斎を作る場合であっても、収納スペースはしっかり確保する必要があります。収納が少ないと物があふれて、作業に集中できなくなる可能性があるためです。
ただし、本棚やキャビネットといった収納家具はそれなりに場所を取るので、まずは書斎の使い方や作業内容をまとめてから、必要な収納家具を用意しましょう。
また、収納家具は機能的に設置することも大切です。必要なものをすぐ取り出せないと、集中力や作業効率が低下してしまいます。
2-4.ライフスタイルの変化を考慮した書斎を作る
将来的に同居する家族が増えたり、お子さんが実家から巣立ったりした場合、書斎として作った部屋の用途が変わる可能性もあります。そのため、ライフスタイルの変化も考慮しつつ、書斎のレイアウトを決めることも大切です。
例えば、可変性のある家具を取り入れたり、動かしやすい家具を配置したりすれば、書斎のレイアウト変更も容易になります。
また、レイアウトをスムーズに変更するためには、整理整頓しやすいよう収納スペースを調整することも重要です。
2-5.作業に集中できる照明やインテリアを選ぶ
書斎内の照明やインテリアは見た目だけではなく、作業効率にもつながります。
特に照明は明るすぎても暗すぎても集中力が落ちてしまうため、明るさの調整はもちろん、作業の邪魔にならない位置にあるか確認することも大切です。照明を設置する際は、座る位置と照明の位置に留意しつつ、作業時の手元に影が落ちないようなレイアウトを検討しましょう。
また、パソコン・スマートフォン・タブレット・モニターなど、書斎には電源が必要になるケースが多いため、コンセントの数・位置も事前に要チェックです。
3.おしゃれで機能的な書斎のレイアウト実例6選
三菱地所ホームが手掛けたおしゃれで機能的な書斎のレイアウト実例を5つ紹介するので、ぜひ書斎づくりの参考にしてみてください。
3-1.主寝室にありながら明かりもれが気にならないL字型の書斎
「自分専用の書斎が欲しい」というオーナー様のご要望に基づき、主寝室の一角に書斎を設けたパターンです。書斎自体は主寝室からL字動線の位置にあり、ベッドでご家族が休んでいる状況でも明かりもれが気にならないため、夜間でも気兼ねなく作業に集中できます。
また、主寝室の限りあるスペースを有効活用するため、書斎に造作の机や棚を設置している点も特徴です。コンパクトな構造ゆえに、掃除や整理整頓がしやすくなっています。
3-2.落ち着いた雰囲気がある和室の書斎
主寝室の一角を数段高くしてパレットルームを作り、そこに和室の書斎を設けたパターンです。和を感じさせる畳の床やプライバシー性とデザイン性を兼ね揃えた地窓は、まるで老舗旅館のような落ち着いた雰囲気があるので、集中力や作業効率にも良い影響が見込めるでしょう。
パレットルームの書斎は仕事のみならず、趣味の空間としても活用できます。のんびり読書をしたり、インターネットで動画を観たりするなど、自分の時間を自由気ままに楽しめるでしょう。
3-3.スキップフロアを活用した快適な書斎
2階のスキップフロアに書斎を設けたパターンです。スキップフロアはロフトと一体化しており、遊び心を感じさせるデザインに仕上がっています。
書斎のスペースは6.25帖と広いため、さまざまなレイアウトが可能です。机や収納家具はもちろん、観葉植物やオブジェなどを置いてみるのも一案でしょう。
また、全館空調の「エアロテック」を採用しているため、スキップフロアやロフトも快適です。作業に疲れたら、ロフトで気持ち良くひと眠りできます。
3-4.階段下空間を活用しプライベートな時間を過ごせる書斎
階段下のデッドスペースを活用し、SOHO(小さなオフィス・自宅オフィス)として活用できる書斎を設けたパターンです。プライベートな時間を過ごせる落ち着いた空間に仕上がっているので、仕事から趣味まで幅広く使えます。
また、書斎からは明るく照らされたリビングとインテリアの植栽がよく見えるため、プライベート性を保ちながら開放感が味わえる点もポイントです。書斎のすぐ後ろにはキッチンがあるので、家事をこなしながら作業に取り組めます。
3-5.機能性が高く開放的な書斎
2階とロフトを結ぶ階段下のスペースを活用し、扉のない開放的な書斎(ワークスペース)を設けたパターンです。スムーズに行き来できるうえ、日中は窓から明るい光が差し込むので、快適に過ごせます。
また、壁には黒板クロスを貼っているため、メモや仕事の予定などを直接書き込めることもポイントです。不要になったら、黒板と同じようにすぐ消せます。
さらに、デスク横にはウォールバーが設置されているので、疲れたときのストレッチに役立ちます。
3-6.リビングの一角に併設した書斎
リビングの一角を活用し、家族みんなで使える書斎(ワークスペース)を併設したパターンです。複数人が利用できる横長の机、ファイルや機材を保管できる大型の棚などが設置されているので、在宅ワークやお子さんの勉強に役立ちます。
また、大型の棚はリビングと書斎の仕切りとしても機能していますが、完全に空間を分けてはいません。そのため、作業に集中できるプライベートな環境を確保しつつ、家族の存在も感じられる設計となっています。
4.目的に合わせて快適な書斎を作ろう
書斎と一口にいっても構造やデザインはさまざまですが、1畳程度の小さなスペースでも作ることができます。ただし、書斎を使う目的や利用人数、必要な家具などによって最適な作業環境は変わってくるため、それを踏まえてレイアウトを決めることが大切です。
三菱地所ホームでは、今回の記事で紹介したような快適に過ごせる書斎やワークスペースの実例が豊富です。各地のモデルハウスで実際の雰囲気や使い方のイメージを確認できるので、ぜひ一度お越しください。