共働き夫婦が増えたことや突然の雨・花粉などから衣類を守るため、室内干しを希望する家庭が増加しています。
そこで、室内干しに便利なランドリールームの設置を検討しているものの、どう取り入れるべきかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ランドリールームのメリット・デメリットや設置のポイント、おしゃれで機能的な実例などについて解説します。
1.ランドリールームとは?サンルームとの違い
ランドリールームとは、衣類の洗浄から乾燥・アイロン・畳む作業など洗濯に関する家事をまとめて行える部屋のことです。
洗濯物を干す場所としては「サンルーム」もありますが、こちらは部屋全面をガラス張りにするといった方法で、室内に日光を取り込みやすくした部屋を指します。室内干しだけではなく、リラックス用やガーテニング用のスペースとしても活用できる場所です。
一方、ランドリールームはあくまで家事効率を高めるための場所なので、そもそも用途が異なります。
関連記事:洗濯物干し以外にも!新築時にサンルームを設置するメリットと費用相場について
2.ランドリールームのメリット・デメリット
ランドリールームには、以下のようなメリット・デメリットがあります。設置にあたって、あらかじめ把握しておきましょう。
2-1.ランドリールームのメリット
ランドリールームを設置すると、天候に左右されず夜でも洗濯物を干せるようになります。外干しのように雨や風、昼夜の寒暖差などを気にする必要はありません。
外部環境の影響を受けない室内干しの性質上、花粉・有害物質(排気ガス・PM2.5など)が洗濯物に付着すること、紫外線で衣類が傷んでしまうことを防げる点もメリットです。
さらに、ランドリールームは洗濯から収納まで一連の作業をその場で完結できるので、家事効率が上がるというメリットも見逃せません。
また、ランドリールームは居室と明確に分けているので、洗濯物が部屋のインテリアを邪魔することもなくなります。急な来客があっても干しっぱなしにできるため、余計な気を遣わずに済むでしょう。
2-2 .ランドリールームのデメリット
先述の通り、ランドリールームは家事効率を高めるための場所なので、家事動線に配慮した間取りにしなければ、結果的に使わなくなってしまう可能性があります。しかし、ランドリールームの配置を優先しすぎると、リビングやキッチンなど他の場所の機能性が低下しかねないため、バランス良く調整することが大切です。
また、ランドリールームは湿気対策ができていないと、生乾きの嫌な匂いがついてしまったり、カビが生えてしまったりするので、あらかじめ注意しなければなりません。
そして、建築コストがかかることもデメリットです。ランドリールーム分のスペースを確保するために他のスペースを節約するか、あるいは延床面積を広くする必要があります。
3.ランドリールームで後悔!失敗例を紹介
ランドリールームのよくある失敗例を紹介しますので、こちらも併せてご確認ください。
・狭くて洗濯物をすべて干せない
→結局、他の場所に干すことになる
・風通しが悪くて洗濯物が乾かない
→湿気が多く、カビが生えやすい
・家事動線が悪くて使いにくい
→快適性や利便性が低下する
なお、完全自由設計なら家族にあった間取りを実現可能です。三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」を導入すれば、24時間365日、家中すみずみまで換気しながら冷暖房された清潔で快適な空気で満たされるため、ランドリールームも快適な温度・湿度で満たされる空間になります。
4.ランドリールームに必要な広さとは?家事動線に配慮したおすすめの間取り
ランドリールームは用途を考慮すると、少なくとも2帖以上のスペースが必要です。2人以上での作業を考えているなら、3帖以上のスペースを確保することを推奨します。
もしスペースが足りない場合、他の空間や収納の広さを調整するか、もしくは縦の空間を活かしてスキップフロアを取り入れ、広さを確保するといった対策を講じましょう。
また、ランドリールームはキッチンや洗面所から近いと、家事動線が短くなります。例えば、クローゼットのある寝室と洗面所をつなげる廊下をランドリールームのように設計すれば、スムーズな家事動線を確立できるため、快適性や利便性を向上させることが可能です。
さらに、ファミリークローゼットとランドリールームが隣接していれば、洗濯物の収納も楽になります。
(【参考:三菱地所ホームの石神井ホームギャラリー】)
関連記事:注文住宅の水回りにおすすめの間取りと注意点~動線、収納アイデア
5.ランドリールームをおしゃれで快適な空間にするためのポイント
ランドリールームをおしゃれで快適な空間にするためには、以下のような設計のポイントを押さえておく必要があります。
5-1.収納量を確保する
ランドリールーム内の収納が少ない場合、洗濯物や洗剤をきれいにしまうことができず、散らかった印象になってしまいます。そのため、何をどのくらい収納するか事前にイメージしたうえで、しっかり必要な収納量を確保することが大切です。
特に物干しやアイロン台はサイズが大きく目につきやすいので、すっきりと収納できる場所を設ける必要があります。また、壁から洗濯用具を吊り下げる壁面収納や、天井から物干し竿を通す着脱式の金具を設置したり、物干しの上などにあるデッドスペースを活用したりするのも一案です。
5-2.統一感のあるインテリアでまとめる
ランドリールームをおしゃれな印象に仕上げるためには、インテリアのカラーやテイストを揃えることが大切です。収納ボックス・ランドリーバスケット・洗剤ボトル・ハンガーなどに統一感を持たせると、洗練された空間になります。
例えば、洗剤ボトルは製品によってデザインが異なりますが、同じデザインのボトルを別途用意して詰め替えれば、統一感を出すことができます。
どうしてもデザインがバラバラになってしまうものは、中身が見えない収納ボックスに保管しましょう。
5-3.換気扇や空調設備を設置する
ランドリールームは湿気がこもりやすい性質上、洗濯物の生乾きやカビの繁殖が起こりやすい場所です。湿気対策には換気が欠かせないので、快適な環境で作業したいなら換気扇やエアコンなどの空調設備を設置する必要があります。
三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」を導入すれば、ランドリールームも24時間365日いつでもクリーンな空気と快適な室温で満たされるようになります。室内干しにありがちな嫌な匂いも排出できるため、心地良い空間を実現可能です。
また、エアロテックは省エネ性能も優れているので、年間の冷暖房費を大幅カットできるようになります。
6.機能的で使いやすい!ランドリールームの実例3選
ここまで解説した内容を踏まえつつ、おしゃれで機能的なランドリールームの実例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
6-1.洗濯から片づけまですべてを行えるランドリールーム
洗濯はもちろん、服の着替えや服を畳む・しまうといった片づけまで行えるランドリールームです。十分なスペースを確保しているので、複数人が作業しても邪魔になりにくく、ストレスが生じません。
また、ランドリールーム・洗面所・キッチンを直結させているため、スムーズな家事動線を確立できていることもポイントです。来客の視線が入らない場所に配置している点を活かし、ランドリールームの収納は扉なしのオープンタイプを採用しています。
6-2.バルコニーに直結し使いやすさを追求したランドリールーム
日当たりの良いバルコニーと直結した、機能性重視のランドリールームです。天気が良い日に外干しする場合、最短動線で洗濯物をバルコニーに持ち運べるので、家事効率が上がるだけではなく、身体への負担も軽減されます。
また、バルコニーと隣接している関係上、ランドリールームの通気性や採光性が良好なので、室内干しでも洗濯物が乾きやすい点も強みです。洗濯機置き場の上に棚を設置するなど、デッドスペースを有効活用しています。
6-3.アイロンがけもできる広々スペースが魅力のランドリールーム
洗濯物はすべて室内干しにできるよう、広々としたスペースで設計されたランドリールームです。2つのハンガーパイプにたっぷり干せるほか、全館空調「エアロテック」でクリーンな風を送り込めるので、洗濯物を素早く清潔に乾かすことができます。
また、ランドリールーム内にはアイロンがけに使える作業カウンターも設置しています。洗濯物を取り込んだら、その場でアイロンがけに移行できるため、より効率的に家事を行うことが可能です。
7.注文住宅にランドリールームを取り入れて家事効率をアップさせよう
家にランドリールームがあれば、家事効率が大きく向上します。清潔で快適なランドリールームを設置するためには、家族にあったレイアウトを考えること、および換気対策を行うことが大切です。
三菱地所ホームなら完全自由設計の注文住宅と全館空調システム「エアロテック」により、快適に暮らしやすい空間を設計できます。実際にエアロテックの家の快適な空気環境を体験しに、ぜひモデルハウスにご来場ください。