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注文住宅 | 2021.03.15

よくある注文住宅の間取りの失敗例!どこに注意すれば素敵な家になるの?

注文住宅間取り収納インテリア

自由に間取りを考えられる注文住宅では、理想の家づくりへの夢が膨らむものです。しかし、いざ住んでみると「収納スペースが足りない」「採光や風通しが悪い」などと後悔してしまう人もいます。「自分も失敗するのでは」と不安に感じることもあるのではないでしょうか。この記事では、注文住宅の間取りに関するよくある失敗例と、失敗しないためのポイントを解説します。素敵な家造りのために、事前に知識を持っておきましょう。

1.気をつけたい!間取りのよくある失敗例

ここでは、注文住宅で家を建てる場合に特に失敗が多い「収納」「動線」「音・におい」「明るさ・室温・風通し」の4つについて、具体例も交えて解説します。

1-1.収納に関する失敗

家を建てた後、収納スペースについて悩みを持つ人は少なくありません。一般的には戸建ての収納率(総床面積に対する収納スペースの面積の比率)は10~15%が適しているといわれています。マンションの場合が8%以上が目安であるのに対して、少し余裕を持って収納スペースを確保しておくことが必要です。マンションから注文住宅に引っ越す場合は、失敗しないように気を付けましょう。
また、収納スペースの使い勝手が悪くて苦労した・しているという体験談も多く聞かれます。たとえば、大容量の奥行きのある収納スペースがあるので安心と思っていたものの、いざ使ってみると奥の物が取りにくいなどのケースです。ウォークイン・クローゼットのなかには奥行の浅いものがあるため、予定していた収納家具を設置できなかったなどの失敗もあります。

1-2.生活動線に関する失敗

間取り図を作成するときに忘れてしまいがちなのは、住む人の「動き」です。デザイン性を重視したり、いかに面積を確保するかばかり考えていたりすると、住みにくい家になってしまいかねません。生活動線は快適さと効率性が大切です。たとえば「洗濯機から物干しスペースが遠すぎる」「水回りを2階にまとめたため、帰宅後すぐ手を洗うには階段を上がる必要がある」などは、とても不便です。せっかく自由な設計ができる注文住宅なのですから、家族の暮らしを第一に考えましょう。子どもとの会話が増えるように、リビングを通ってからしか2階に行けない動線にするなど、ライフスタイルや価値観を反映させた動線確保もできます。
来客が多いなら「来客動線」も重要です。「来客がいるとトイレやお風呂に入りにくい」「客間に行くまでにリビングを通過しなければならない」などの失敗談があります。基本的にはプライベートの空間とゲストのための空間が区切られるように動線を設計することが大切です。

1-3.音やにおいに関する失敗

間取りのミスが原因で騒音問題が出てしまったという失敗談も聞かれます。「道路に面した側を寝室にしてしまったのでうるさい」「書斎の真上を子どものプレイルームにしたら足音がうるさくて集中できない」などです。トイレ近くの部屋も音が響くので、間取りに注意する必要があります。「開放感がある吹き抜けリビングにしたところ、音や調理の油や煙も吹き抜けてしまう」という失敗もあります。
吹き抜けの通気性と空調管理を両立するなら「全館空調システム」を検討してはいかがでしょうか。全館空調システムとは各部屋に換気扇やエアコン、空気清浄機などを用意するのではなく、住まい全体を1台の空調設備で管理するシステムです。家中の換気を行っているため、嫌な臭いがどこにもこもりません。吹き抜けは夏は上の方が暑く、冬は1階が寒くなりがちですが、全館空調を導入すれば家中どこでも快適な温度になるため暑さや寒さの問題が解決します。従来は大規模な施設などでしか導入できませんでしたが、技術の進歩によって住宅への利用が進んでいます。

1-4.明るさ・室温・風通しに関する失敗

住宅において窓の配置は重要です。西側に窓を設けたことで「ジリジリとした夏の西日が入り込む」「大きな窓で開放感を出したが、まぶしすぎた」などはよくある失敗例です。逆に「風通しが悪くジメジメしている部屋がある」「子ども部屋やリビングが暗い」などの失敗もあります。光や風がどのように家に入り込むかは、一般の人にはなかなか計算ができません。また、土地柄や立地によっても変わるため、プロのアドバイスを聞いてから検討したほうがよいでしょう。
いくら自由な設計が可能な注文住宅とはいっても、採光や風通しの条件が悪い部屋や場所ができてしまうことは、完全には避けられません。しかし、日光の問題は別として、空調の問題は先ほど紹介した全館空調システムで解決できます。全館空調システムによって設計の自由度も高まり、理想の家造りを目指すことも可能です。

2.失敗しないために!間取りを決める時のポイント

ここでは、間取りを決める際に失敗を失くすための「図面の活用」「収納スペースの見積もり方」「水回りの配置」の3つについて解説します。

2-1.1日の動きを図面に書き込んで考える

「図面を書く」というとハードルが高いように思うかもしれませんが、注文住宅で家を建てる場合は、ぜひとも図面を活用しましょう。ハウスメーカーに作成してもらった基本の建物プランや気になっている間取り図に料理や洗濯、ごみ捨てなどの家事、家族が一斉に動き回る朝の時間帯、ゲストへのおもてなしなど具体的にイメージして、大まかな生活動線を書き込んでみます。家具や家電など置くものが決まっている場合は、それらも図面に書き込みましょう。コンセントの位置や新たに購入する家具や家電の位置などを決める際の参考にできるはずです。
ただ、生活しやすい間取りと外観デザインなどのバランスを取るのはむずかしいことですし、耐久性や建築費用も気になるところです。自分たちであれこれ考え込んで疲れてしまうよりも、プロに相談するほうが早くいいアイディアを提案してもらえることも。

2-2.必要な収納スペースを計算!長期的な視点で考えて

収納スペースはなにより実用性が求められるため、図面には坪数だけではなく、幅・奥行きの長さ・高さなどを数字で記入して、できるだけ具体的に検討します。最も失敗しにくいのは、今の家の収納スペースと荷物の量を把握して新居の収納スペースを見積もることです。引越し前の準備と同じくらいのレベルで収納スペースに入れる予定の荷物をリストアップしてみましょう。
「将来子どもを持ちたい」「親と同居することも想定しておきたい」などの場合は、収納スペースは多く見積もっておく必要があります。また、家族の人数が増えなくても、基本的には住んでいる期間が長くなるほど物が増えていく傾向があるため、収納スペースの何割かは空けておけることが望ましい状態です。長期的な視点でスペースに少し余裕を持っておくと、失敗のリスクを少なくできます。

2-3.水回りの配置は特に気を使う

トイレは排水音がどうしても気になってしまうため、寝室の隣にしないのが基本です。トイレの隣には浴室やクローゼットなどを配置しましょう。ただ、面積の関係上、リビングの扉を開けた近くにトイレを設置するなどのケースも少なくありません。このような場合は、来客時に排水音が聞こえないか気になることもあるでしょう。たとえば断熱材を壁の中に入れることで吸音材として音を吸収する対策をとるメーカーもあります。間取り以外で解決できることもあるので、住宅メーカーが得意とする材質・工法も調べてみましょう。なお、水回りをできるだけ近くに配置して配管設備を集中すると、工事費やメンテナンス費の節約にもつながります。

3.人気!便利でオシャレ!おすすめの間取り

ここまで、よくある注文住宅の間取りの失敗例を中心に紹介してきましたが、最後に成功例が多い人気の間取りを紹介します。小さな子どもを持つ母親からの支持が高いのが「対面キッチン」です。料理をしながら子どもの様子を見守りやすく、忙しくても顔を見ながら会話が可能です。また、リビングの一部などに配置する「小上がり」も人気です。ちょっとした和室として家族でこたつに入ったり、子どもの遊び場や昼寝のスペースとして利用したりするなど、使い回しがよいのが特徴です。
収納物が多い人は、ウォークイン・クローゼットやパントリー(食品貯蔵庫)を検討してはいかがでしょうか。専用スペースだけあって効率的に大量の物を収納できます。また、テレワーク普及とともに生産性を高められる書斎を持ちたい人も増えています。一畳ほどのおしゃれで集中できるスペースを確保するなど、よい意味の「ニューノーマル」を自宅でも実現しましょう。

信頼できるプロに相談しながら家族に最適な家を

実際の生活を具体的にイメージして考えれば、家の間取りに関する多くの失敗は防げるでしょう。ただ、設計のプロでない限りは「失敗しない間取り」を考えるのには限界があります。三菱地所ホームは、お客様の要望やライフスタイルを丁寧にヒアリングし、密にコミュニケーションをとりながら最適なフルオーダーの家づくりを行っているハウスメーカーです。まずは資料請求をして、詳しい情報を見てみましょう。