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お金のこと | 2021.09.29

家で音楽や映画を楽しみたい!ストレスのない暮らしに必要な防音対策とは

シアタールーム趣味防音

音楽やダンス、映画など、趣味を存分に楽しめる住まいを検討している人が気になるのが防音対策。防音対策をしていなければ、思うように音楽が楽しめず、近隣トラブルになる可能性もあります。新築時に必要になる防音対策や費用について詳しく解説します。

1.防音対策の必要性について

防音対策は自身のストレスを避けるため、近隣トラブルを避けるためにも大切です。電車や車の音、公園や飲食店で騒ぐ音などが聞こえるような環境の場合、眠れなくなったりストレスを溜める原因にもなりかねません。
防音対策ができていないと、近隣トラブルの原因にもなります。ペットの鳴き声、子どもの声や騒音、音楽の音漏れが発生し、近隣とのトラブルになる可能性があります。できるだけ生活音を抑えようとしてもどうしても難しい部分もあるため、住宅の防音対策は必要になってきます。また、外に漏れる音によって生活の様子が分かり、プライバシー面でも問題になります。

2.家を建てるときにできる防音対策の方法

防音性を高く保つためには、防音性が高い設備と気密性を高めることが大切です。これらの対策をすることで、音が漏れにくくなり、快適に過ごしやすくなるでしょう。ここでは場所別の防音対策について紹介します。

2-1.壁・天井・床

壁は外部からの騒音の抑制・外部への音漏れこと、天井・床への防音対策は部屋間での音漏れを抑えるために有効です。子供部屋や洗濯機が上の階にある場合、上の階の騒音が下に響いてしまいます。壁・天井・床で効果的な対策は、それぞれ二重構造にすることです。1階の天井に吸音材や、2階の床材の下に遮音材や吸音材を敷き詰めることで、家の中での防音対策に効果があります。
また、住宅の構造も影響があるため、防音性にこだわる場合は、構造にも注目しましょう。一般的に、木造住宅は鉄筋コンクリート造に比べて、遮音性が低いといわれています。木造住宅は材質が軽く遮音性が低いためです。また、木造でも、木造軸組工法よりも2×4工法をはじめとした壁式構法の方が防音、機密性が高いともいわれています。これは、在来軸組工法は柱と梁で構成され、通気性がよいといわれているためです。

2-2. 扉・窓・サッシ

窓ガラスは音が伝わりやすいため、防音対策の中でも重要性が高い部分です。窓は隙間ができやすく、そこから音が出ていってしまいます。そのため、防音対策として、ガラスを厚くする、二重サッシにする、ペアガラスを採用するなどの方法が効果的です。防音ガラスのような、特殊な窓を利用するのよいでしょう。また、隙間があり、気密性が低いほど、防音性も下がってしまいます。外部の音が気になる部分や近隣と近い部分は窓を小さくする、窓を減らすなどの対策も効果が期待できます。
扉も窓と同様音が漏れやすいです。防音対策としては、窓と同様厚手の扉を選び、隙間ができないようなものを選ぶと防音効果が高くなります。
幹線道路沿いの住宅などでは、防音の観点で窓を開けづらく換気を行いにくいこともあります。そんなときは全館空調が施されている住宅にすることで空気がこもらず快適な空間を維持することができます。

3. 【シーン別】おすすめの防音対策

防音対策は全ての部屋に対して行うと、費用が高額になってしまいます。しかし、必要なシーンがどんな場合か考え、必要な場所のみ防音対策を行い、工夫することで、防音性能はより高まるでしょう。ここではおすすめの防音対策を紹介します。

3-1. 一般的な部屋やリビング

一般的な部屋やリビングは、こちらから音が出ることはあまりありません。しかし、近所の犬や車の音がストレスになることもあります。また、ペットの鳴き声する場合や小さい子供がいる場合、防音対策をしておかなければ近隣トラブルになるかもしれません。そのような場合は、壁を二重にする、窓を二重サッシやペアガラスにすると、防音対策に効果的です。
寝室は音が特に気になりやすい部屋のため、防音カーテンを設置し、空気の層を作るのも効果があります。防音カーテンは特殊な素材や織り方により、音が入りにくいようになったカーテンです。車通りや人通りが多いところに面している壁は、その壁面の窓を減らすことで、音が入りにくくなるでしょう。

3-2. 音楽・ダンススタジオ

子供の習い事や自分の趣味のために、楽器の演奏やダンスができる部屋を作ることも。
音楽やダンススタジオなど、大きな音が響きやすい場所の場合、防音対策が欠かせません。このような場合、音が出るだけではなく、反響もするため、防音ボードを壁に施工しましょう。このようにすることで、音が外に漏れにくく、騒音による迷惑を気にせず音楽やダンスを楽しむことができるでしょう。
音漏れを防ぐために、厚手の防音ドアを設置するのも効果的です。ダンスのように、激しい動きがある場合は、振動音への対策も必要です。振動音は壁や床を伝わってしまうため、上記の対策だけでは十分とはいえません。遮音マットや防振マットの設置をすることで、音が伝わりにくくなります。
三菱地所ホームでは楽器演奏ができる住宅の事例もあります。自宅で音楽趣味を存分に楽しみたいという方はぜひ参考にしてください

実例紹介 ホームパーティーでジャズセッション

3-3. ホームシアタールーム

映像作品や音楽鑑賞を楽しむためのホームシアタールーム。思う存分映画や音楽を楽しむためには、防音性だけではなく音質環境も重要になります。より映画の臨場感を楽しむためには、機材の質だけではなく、音響の反響の仕方にこだわることが大切です。
防音対策のみをしている場合、音の反射が大きくなり、耳に負担がかかることで、不快感を感じやすくなります。また、低音は反響しやすく、不協和音のように響いてしまいがちです。ダンス・音楽スタジオと同様の防音対策に加え、、吸音材を壁に施工し、音の響きをコントロールしましょう。音の響きをコントロールすることで、臨場感があり、明瞭に響く音になります。そのため、映画や音楽をより楽しむためには、吸音材が欠かせません。

ホームシアタールームを体験できるモデルハウス オークラランドホームギャラリー

4. 家の防音対策にかかる費用

防音対策には、6帖で200万円から350万円ほどかかります。しかし、どの程度の防音性能を求めるのかによっても変わるため、必要な性能を確認することが大切です。たとえば楽器で演奏する場合でも、ピアノ、トランペット、ドラムなど楽器の種類によって、必要な防音対策が変わります。ピアノやドラムの場合は、振動が床に伝わるため、床の防振対策もしておく方がよいでしょう。ただし、アップライトピアノくらいのものであれば、気密性さえ確保されていれば、外にまで響くことは少ないです。ただし、アップライトピアノでも、重量はあるため、防振対策とは別で床の補強が必要になる場合があります。
また、音楽スタジオだけに防音対策をしておけば、それ以外の部屋では防音対策が不要になることもあります。また、シアタールームなど音質にもこだわる場合、使用用途によって、最適な吸音材の配置が変わるため、確認が必要です。防音対策についてお困り詳しく知りたい場合はプロに相談するのがおすすめです。

5.防音対策をするときの注意点

防音対策は気密性が重要なため、密閉空間になりがちです。そのため、防音室で快適に過ごすためには、防音対策だけではなく、換気対策も欠かせません。換気対策をしておかなければ、部屋の空気が淀み、湿気もこもりがちになるため、カビなどが発生する原因にもなります。窓がない部屋の場合、息苦しさを感じることもあるでしょう。
換気対策には、三菱地所ホームの「エアロテック」がおすすめです。エアロテックなら、空調と換気性能により、快適な環境で趣味を楽しめます。全館空調のため、全ての部屋の空調が室内機一台で対処可能です。

6.防音対策で周りに配慮した家に

防音対策はストレスを回避するためにも、近隣トラブル回避のためにも欠かせません。しかし、防音対策といっても、具体的な対策は防音室の使用用途や間取りにも影響します。三菱地所ホームでは、防音室の導入事例も豊富で、施工事例がカタログでも内容が確認可能です。防音室があるホームギャラリーの見学もできます。ぜひ来場予約をし、三菱地所ホームの防音対策を体感してみてはいかがでしょうか。

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