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全館空調 | 2022.05.04

家中が心地良い全館空調システム。メリットやエアコンとの違いについて

換気エアコン全館空調

新築を建てるにあたって、間取りやデザインと同じくらい悩みどころとなるポイントが「空調」です。近年、住まいの快適性や安全性に寄与できる「全館空調システム」を取り入れている住宅が増えていますが、自分も導入すべきか検討している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、三菱地所ホームが提供する「エアロテック」の概要を踏まえつつ、全館空調システムのメリットやエアコンとの違い、ランニングコストについて解説します。

1.三菱地所ホームの全館空調システム「エアロテック」とは

全館空調システムとは、家の中全体の空気を冷暖房によって調整することで、室内で生じる温度差を解消できるシステムです。廊下やトイレ・脱衣所含めて一定の室温を保てるので、快適な暮らしを実現できるようになります。

また、温度調整だけではなく24時間換気も一緒に行なうため、空気中の有害物質による悪影響や鼻につく嫌なニオイを抑えることも可能です。

三菱地所ホームは全館空調システムの先駆者であり、1989年から現在に至るまで33年以上もの間、研究開発を続けています。三菱電機との共同開発の成果として誕生した「エアロテック」は、1台のコンパクトな室内機で換気をしながら、部屋ごとに快適な室温で満たすことができる全館空調システムです。

2.エアロテックのメリット

三菱地所ホームのエアロテックは、他社の全館空調システムにはない独自の強みを持っています。住まいの快適性や安全性を引き上げて、生活の質を大きく向上させることが可能です。

エアロテックのメリットをまとめたので、こちらも併せてご確認ください。

2-1.すべての部屋を快適な温度・湿度で満たす

エアロテックでは、特許技術の「VAV(可変風量制御システム)」と「ABC(温度制御システム)」のダブル制御によって、一年中どの部屋でも快適な温度・湿度で満たすことができます。

メーカーや機種によっては部屋ごとに温度調整できない全館空調もありますが、エアロテックなら室内機が1台であっても個別で調整することが可能です。例えば、二世帯住宅など年代が異なる家族と同居する場合でも、各人に合わせた温度設定ができるので、ストレスのない生活を送れるでしょう。また、敷地の立地や間取りの方位によって日当たり等の環境の条件が家の中で異なる場合も、お部屋ごとに合わせた温度設定が可能です。

また、一般的な個別エアコンの住宅では、冷暖房効率を考えて、扉や間仕切りを作って設計するケースが多く見受けられます。しかし、エアロテックならどこでも常に快適な室温を保てるので、吹き抜けのある大空間でも過ごしやすいうえ、間取りの自由度も高くなります。

2-2.常に新鮮な空気が循環

換気を怠った場合、室内にホコリやチリが滞留してしまいます。これらは就寝中のベッドに落ちてしまうため、健康にも悪影響が生じかねません。

エアロテックは24時間365日体制で換気システムが機能しているので、新鮮な空気を絶え間なく循環させることができます。ホコリやチリを外へと排出するとともに、きれいな空気を取り込めるため、クリーンな室内環境を保てるのです。

また、高性能除塵フィルターを搭載しているので、外気に含まれる花粉やカビ胞子をシャットアウトしつつ、室内のアレル物質を排出できます。換気によって臭気の減衰時間も短縮されるため、料理やペットのニオイ対策としても有効です。

さらに、エアロテックは昨今の情勢に即して、PM2.5対応のオプションキットやウイルス対策を強化した空気清浄ユニット(新・UVクリーンユニット)もご用意しています。

2-3.省エネを実現

エアロテックは床置き型全館空調システムにおいて、業界トップクラスの省エネ性能を実現していることも特長です。外気の熱エネルギーを活かした「高性能ヒートポンプ方式」の採用により、冷暖房効率はCOP4.43を達成しています。冷暖房費を抑えやすいので、経済面でのメリットは大きいといえるでしょう。

さらに、消費電力が少ない性質上、CO2排出量も年間約30%削減できるため、地球環境に優しいこともメリットです。

また、三菱地所ホームでは、全館空調システムに欠かせないといわれている「高断熱・高気密」の家づくりを実施しています。エアロテックの省エネ性能を最大限まで発揮させるので、さらなるコストダウンを実現できるでしょう。

3.全館空調システムとエアコンの違い

全館空調システムを導入するにあたって、エアコン(個別空調)との違いが知りたい方も多いのではないでしょうか。

そこで、電気代・温度ムラ・換気機能という3つの観点から違いをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

3-1.電気代

全館空調はすべての部屋の空気を調整するため、エアコンより電気代がかかるというイメージを持たれがちです。しかし、エアロテックは省エネ性能が高いため、各部屋にエアコンを設置するより電気代を抑えやすくなっています。

実際、一般的な住宅における年間の冷暖房費は約72,000円ですが、エアロテック(ガス併用)の場合は約51,000円なので、約30%も削減できているのです。エアロテック(オール電化)なら約45,000円とさらに削減できるので、コストパフォーマンス抜群といえるでしょう。

また、エアロテックには「太陽光発電システム(2.16kW)」と「HEMS(電力管理制御システム)」が標準搭載されています。太陽光発電が年間につくり出す電力だけで、HEMSによるエアロテックの年間使用電力をまかなえるため、年間の冷暖房消費エネルギーを実質ゼロにすることが可能です。

3-2.温度ムラ

部屋ごとにエアコンを設置していると、その部屋自体は暖かい(涼しい)状態であっても、廊下・トイレ・脱衣所などは寒く(暑く)なっているケースが多々あります。

特に冬場のトイレや浴室で起こりやすい急激な温度変化は、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす「ヒートショック」の原因になりやすいため、注意が必要です。温度調整に問題があると、家族の健康までおびやかしかねません。

その点、エアロテックなら部屋の隅々まで快適な室温で満たせるので、温度ムラを解消できます。部屋ごとに温度調整ができるので、寒すぎる・暑すぎるといったことが起こりません。

また、2階部分や日当たりの良い場所だけ高温になってしまうことも防げるため、夏場の熱中症対策にもつながります。

3-3 換気機能

エアコンは温度調整の設定ならできるものの、換気まではできない機種が多く見受けられます。先述したように換気は健康面への影響が大きいため、こまめに実施することが大切です。

エアロテックでは、ホコリやチリを外へと排出しながら、きれいで新鮮な空気を取り込めるので、24時間365日ずっとクリーンな室内環境を維持できるようになります。室内の嫌なニオイも一緒に排出されるため、心地よい空間を作れるでしょう。

4.全館空調システムにかかるランニングコスト

全館空調システムを導入する場合、ランニングコストとして電気代のほか、点検費用やフィルター交換費用などがかかってくるケースが多くみられます。定期点検もフィルター交換も正常稼働に欠かせないため、それも踏まえて運用しなければなりません。

エアロテックは電気代を抑えやすいうえ、業界最長レベルの長期10年保証および10年間の無償定期点検サービスを提供しています。なお、定期点検は11年目以降も実施しているのでご安心ください。

全館空調システムが故障した場合、すべての部屋の空調が効かなくなるというデメリットを指摘する声もあります。しかし、三菱地所ホームは定期点検によって不具合を事前に感知することで、突発的な故障を未然に防ぎやすくしています。

万が一トラブルが起こっても迅速に対応できるよう、24時間体制のコールセンターを開設しています。

全館空調「エアロテック」を詳しく見る

5.エアロテックで一年中快適に過ごそう

エアロテックを導入すれば、部屋ごとに快適な温度で満たせるうえ、ヒートショックや空気の汚れといった健康上のリスクも軽減できます。エアコンと比較しても省エネ性能が高く、電気代も抑えやすいため、経済面を踏まえても導入メリットが大きいといえるでしょう。

三菱地所ホームが各地域で展開しているホームギャラリーでは、エアロテックの性能をリアルで体感することができます。「新築に全館空調システムを導入したい」と考えているなら、ぜひお近くのホームギャラリーへお越しください。

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