家づくりの先輩の声

下町に溶け込む、3階建ての家

OWNER’S VOICE

下町に溶け込む、 3階建ての家

東京スカイツリーを背にしばらく歩くと、シンプルでスマートな外観が印象的な3階建て貸住併用の二世帯住宅がありました。

東京都 K様邸(2015年3月取材)

変形敷地に計画されたのは3階建て貸住併用二世帯住宅。自由設計と全館空調で広々と快適な居住空間を確保。1、2階の半分を息子さん夫婦の住まい、残りの半分をメゾネットタイプのおしゃれな賃貸住宅として活用しています。

竣工 2014年9月
敷地面積 171.27㎡
延床面積 328.50㎡
規模 地上3階建て (3階親世帯、1・2階子世帯、1・2階賃貸住宅)

愛着のある町に、将来まで見据えた住まいを

東京下町の面影を残す住宅街。白を基調とした外観は、コーナーに配した淡いグレーのカラーリングと壁面から少し引き込んだ黒のサッシ窓がモダンで洗練された印象でありながら、下町の風情を残す街並とやさしく調和しています。 「ここは私が育った町。人情味のある町にとても愛着を持っています」と話すのは、この土地でお爺様の代から三代続く家業を営んできたご主人様。K様の代に替わり、老朽した実家を今後どうしていくか、家族の暮らしや将来設計を考えていた時期に「二世帯で暮らすことも含めて、一緒に考えさせて欲しい」という長男からの言葉をきっかけとなり、二世帯住宅と将来の経済的な安心を生みだす賃貸経営を検討しはじめることに。「息子から声をかけられるとは思いませんでした。うれしかったですね」と振り返ります。

賃貸住宅は1階の玄関から1階と2階にふり分けて入室するメゾネットタイプ。約30㎡の1DKに充実した設備を用意。

変形敷地を活かした自由設計

家をつくるにあたって大きな壁になっていたのはその敷地です。東西におよそ25mあり、南側中央部分がくびれた形状でした。しかも一帯は準防火地域で建築基準法による建物の構造や材料の制限が設けられていました。さらに北側は下町の住宅地特有の狭い私道に面していたため、1mほどセットバック。65坪あった土地は52坪になりました。 「残った敷地はますます細長くなって、しかも変形のまま。変形敷地の土地活用プランとして、初期の段階からデザインを含め建築プランを提案してくれたのが三菱地所ホームでした。決め手は自由設計と全館空調システムが生み出す、明るく広々とした居住空間です。規制が多い土地に、三菱地所ホームは最初から大空間を提案してくれました」と三菱地所ホームに家づくりを託された想いを振り返るご主人様。「それと、スタッフ皆さんの印象が良かったこと。これがいちばんですね」と奥様も満足げに語ります。

木目が美しい幅広のウォールナット・フローリングと勾配天井、大きな窓が明るく落ち着いた空間を演出。

ガレージ上部を活用して設けた高さ1mの大きな収納スペース。二世帯分の収納スペースとして活躍。

わ〜という歓声に建てて良かったと実感

白で統一された明るい1階の玄関を入り、ご夫婦の居住スペースである3階のホールへ。イラストが掛かったギャラリーのような寝室を眺めながら廊下をぬけていくと、そこは広々と明るい約30畳のLDK。「階段ホールからキッチン、ダイニング、リビングまで仕切りなくつながっていく。寝室も4枚引き戸を開放して一つの大空間として楽しめるのが気に入っています」と笑顔のご主人様。「親戚や友人が訪ねてきて、廊下からリビングに進むうちに、わ〜という歓声が聞こえると建てて良かったなぁと実感します」という奥様。 リビングダイニングやベランダに調光式のダウンライトを取り付け、フロアライトやスタンドライトと組み合せながら生活シーンに合わせて明かりを楽しめるように工夫をしました。少し光量を落としたダウンライトとやわらかなフロアライトの明かりの中、オーディオから流れるジャズミュージックがさらに心地よさを演出します。

階段ホールから伸びる廊下。右側の4枚扉を開放するとギャラリーのような寝室が。

夫婦の居住スペースである3階のホールに着くと、奥様お気に入りのイッタラのレインボーバードが出迎え。

音楽とともに、家全体に行き渡るエアロテックの心地よさ

実際に暮らしてみて、全館空調にしてほんとに良かったと語るご夫婦。「空気がきれいで、家全体に心地よさが行き渡る感じ。高断熱もあって冬はTシャツで過ごすことも」とご主人様。「私はひどい花粉症なのでこれからのシーズンに期待したいですね」と奥様。 10代の頃から音楽の世界で活躍していたご主人様は、一度は演奏から遠のいたものの20年ほど前に再開。今では月7〜8本のペースでジャズバンドやビッグバンドのドラム奏者として音楽を楽しんでいます。新しいわが家を一言で表現すると「いつも音楽が流れ、仲間が訪ねたくなる家。この家ができて人を呼べるのが最高にうれしいんですよ」とご主人様。「私は喜びの家かな。とても素敵な空間で気に入っています。毎週パーティーもいいわね」と奥様。人生を謳歌しているお二人の喜びが伝わってくる訪問となりました。

絶妙に配された間接照明が昼間とは趣の異なるリビングを演出。

寝室を廊下ではさんだ壁面にはご主人様が長年愛用していたデスクとチェアを置いて書斎スペースを。