バーチカルブラインドという代名詞。だけじゃない
機能と美しさと品質。この3つを備えたものを作り人々の生活を豊かにする
クリエーションバウマンと言えば「バーチカルブラインド」というほどブランドの代名詞に。その所以は、従来のいわゆるオフィス用といった機能性重視のものに革命を起こしたこと。創業時より131年間にわたり変わらないクリエーションバウマンの企業精神とは「機能と美しさと品質。この3つを備えたものを作り人々の生活を豊かにする」。その精神を体現したもののひとつにバーチカルブラインドがある。生地を“羽根幅(127mm)で織る”という世界初の技術を開発。これにより大きく変わったことは「羽根の自在で多彩なデザイン幅」「裾にチェーンをつけないスタイル」と、機能性に美しさが備わり日本でも一気にブームとなった。よって、クリエーションバウマンといえばバーチカルブラインドという代名詞になるのだが、それも違う。先の企業精神を踏襲している製品は、すべてのファブリックにおいて機能性とデザイン性がしっかりと反映されている。遮光カーテン、遮熱カーテン、吸音カーテンにおいても例外ではない。昨今タワーマンションで人気の遮熱カーテンは “透け感”のあるスタイリッシュな仕上がり。また、効果を重視する余り厚地になってしまう遮光カーテンも薄地のしなやかさだ。クリエーションバウマンのものはインテリアが空間の印象を引き揚げる、ハイクオリティな技術が施されていることがわかる。
ファブリックの“使い勝手”という可能性を追求
クリエーションバウマンが提唱したいのは、空間に調和し質を高めるファブリックの機能性
カーテンはカーテンの域を超えないのか──その答えはすぐさまノーであり、事実クリエーションバウマンは、ファブリックとしての新たな機能を提案し続けている。先述の、ショールーム正面に飾られた油絵絵画のようなカーテンも然り、壁に対しカーテンを垂らすだけでもそのような効果がある。しかしクリエーションバウマンが提唱したいのは、空間に調和し質を高めるファブリックの機能性だ。「最近の空間設計では昔のように細かく区切る家はほとんどないはず。しかし間仕切りは必要です。カーテンを間仕切りに代用することで、家族の気配を感じつつ個室を創り出すことができます」と北辻さん。これなら大規模なリフォーム工事が不要で自在に空間を演出できる。こうした暮らし方の提案にはじまり、さらに技術革新に余念がないのが「カーテンが照明になる」日が来るということ。布にLED電球を刺繍でステッチし、夜になるとカーテンがイルミネーションのように光る。布のファブリックがインテリアを牽引し、その可能性は私たちの想像を超えていく。