私は雑誌で当時の千里ホームギャラリーを見て、自分の住みたい理想の住まいを想い描いていました。
以前、主人は商社に勤めていて、長い間シカゴで暮らし、日本に帰国してからは、会社を立ち上げて、本当に忙しい毎日でした。
いよいよ家を建てることになった時に、「私の望む理想の住まいに対して、今までなんら報いることができなかったから、計画段階から私の好きなようにすることが自分の願いだ」と言ってくれた主人の気持ちが何よりうれしかったです。
この家は、そんな主人の優しい想いが詰まった、大切な住まいです。
住まう空間、集う空間
約84坪の敷地に、部屋数は6室。
地下には、仕事部屋を設けました。
居住空間は中央の階段を挟んで、1階にリビングとダイニング、2階は寝室だけにしたので、ゆったりとしたつくりになっています。
将来的には、吹抜けと大理石の床が印象的な玄関ホールをギャラリー風に開放して、刺繍作家のお友達の作品を展示したり、ダイニングを使って小さなカフェを開いたり…。
家として住まうだけではなくて、人が集まるような場所にしたりと、いろいろな楽しみ方を考えています。
贅沢な空間とインテリアにこだわった家
忙しい毎日の中で、ゆとりを感じることが大切だと思っています。
だから、空間を贅沢に使うことに、最もこだわりました。
間仕切りを一切なくし、窓をあければ家中に風がスッとゆきわたるような、開放感とつながりをもつ住まいにしたかったのです。
明るく視線がぬけるスリットを多用。
白のフランス壁が基調のインテリアで、部屋ごとの個性を演出しています。
また、家具の多くはオーダーメイド。中でも目を引くのが造作収納です。
高さを抑えたデザインで統一感をもたせつつ、各部屋にテーマカラーを設定しました。
フォーマルなリビングには重厚感のある色調の胡桃、朝日が入るダイニングは明るいブラウンの楢を使うなど、木の素材感によって変化がつけられていて、整然とした中に心地よいくつろぎを感じることができます。
スタッフに恵まれました
信頼できる設計士さんや創作家具屋さん、インテリアコーディネーターさん、行き届いた施工管理で現場を指揮してくれたプロダクトマネージャーさんまで、本当に多くの出会いに恵まれました。
おかげさまで、満足できる家ができたと思っています。