空間の最後の仕上げが「香り」
絵の具のパレットで最適なカラーを創り出すように、企業のロゴ、カラー、イメージ、そこに訪れる人などを考慮し、最適なアロマを創り出すのです
目に見えない香りで空間をデザインするとは、一体どういうことだろうか。深津氏に尋ねると、こう説明してくれた。「絵の具のパレットで最適なカラーを創り出すように、企業のロゴ、カラー、イメージ、そこに訪れる人などを考慮し、最適なアロマを創り出すのです。施工が終わった空間に、インテリアが入り、そして仕上げにアロマが包み込む。これで空間デザインが完成するという考え方です」とかみ砕いて解説してくれた。単に見た目だけで香りを割り出しているのではない。施設のハード面、そして利用者の年齢層や男女比、行動パターンなどのソフト面の双方から香りの傾向を鑑み、絵の具のパレットのような作業を行っているはずだ。それは、館内に心地いい音楽を提供するのと同じであるなら、今後ますます香りというコンテンツによる空間演出は主流になるだろう。
香りある空間を文化に
『人の暮らすあらゆるシーンや場所に天然の香りを』、これが@aromaの目指すところです。
香りはもともと、自然のなかで暮らしていれば誰しもが享受できる存在。しかし家屋という人工的な空間が、快適性をもたらすのと引き換えにアロマを人から遠ざけてしまった。だからこそ、五感に響く香りある空間を文化にすることが使命だと深津氏は語る。「人が植物からからアロマを作るのは、やはり香りが人にとってなくてはならない存在であるからです。物質的な豊かさと同じく、精神的なものも同じく感じながら生活できてこそ、幸福な生活を営むことができると考えています。アロマにはその豊かさをつくる力があるのです。『人の暮らすあらゆるシーンや場所に天然の香りを』、これが@aromaの目指すところです。アロマが暮らしの文化となり、たくさんの人がより楽しく健康に生活できるよう、これからも多くの方にアロマの素晴らしさをお伝えしていきたいと思っています」。自然が生み出す香りに包まれ、生活がより楽しくなる。アロマが生活のなかで当たり前の存在となる素晴らしさを、@aromaは伝え続けていく。