三菱地所ホーム
オーダーグラン

緑の豊かさを感じられる日常づくり

あくまで植物は、空間を調和させるための存在。シンボリックになってはいけないのです

三菱地所ホームORDER GRAN(オーダーグラン)第一号モデルハウス「駒沢ステージ2ホームギャラリー」のガーデンプロデュースを手がけたSOLSO。空間プロデュースの作業は、施工前から始まっている。「ORDER GRAN施工主の三菱地所ホームさん、インテリアデザインを手がけたクライン ダイサム アーキテクツのクライン氏とは、以前にお仕事をさせていただいたことがありました。ですので、どういった感覚で家づくりや空間づくりをするのかは、肌感覚で把握していました。物件の規模やコンセプトから、建物は重厚感が漂うものとなり、そこにクライン氏はナチュラルな色を入れて、柔らかな印象を演出するだろうと予測。クライン氏がほどこすであろう“引き算のデザイン”に、私は空間に調和した植樹をしようと心がけたました」。なかでも齊藤氏が意識したのは“一体感”。各部屋のテイストは残し、ハッキリと区切りをつけないことによって、家全体で統一感がある空間につくり上げたという。「あくまで植物は、空間を調和させるための存在。シンボリックになってはいけないのです」と語る齊藤氏。植物がもつ癒しや癒しの存在は醸し出しつつ、シンプルな住環境にあくまでも「添える」感覚での空間づくりは、緑の豊かさを感じられる日常づくりを演出する。

シンプルな住空間に植物を「添える」空間プロデュース

体験してこそわかる、植物の魅力

大切なことは、お客さまが自然のなかで植物の魅力を体験して、考えて、空間に取り入れること。そうすることで理想の空間が完成する

植物がほしくなった人には、はじめに自然のなかで植物とのふれあいを体験してほしいと話す齊藤氏。2013年にオフィス兼農園だった土地を、週末限定のショップ「SOLSO FARM」としてオープンしたのもそのためだ。ここでは、植物を鑑賞するのではなく、体験することをコンセプトにしている。モデルガーデンのようなものはなく、さまざま緑が生い茂る中、子どもが遊べるキッズスペースや一休みできるカフェスペースが設けられている。「自然のなかに身を置いてもらうことで、人と緑が身近にあることを感じてほしいですね。植物に囲まれた空間が、疲れた心を癒したり、子どもがのびのびと遊べたりーー。植物には、そういった魅力があるのを感じられるはずです」と齊藤氏は話す。自然のなかで植物と接すると、特別な知識はなくても自分のライフスタイルに合った植物を肌感覚で選べるようになるという。SOLSOは、専門的な知識でお客さまの要望に沿った植物を提案する。しかしそれは、あくまでもサポート役。大切なことは、お客さまが自然のなかで植物の魅力を体験して、考えて、空間に取り入れること。そうすることで理想の空間が完成するのだ。そんな自然体な空間づくりを、SOLSOはお客さまとともに、これからも取り組んでいく。

シンプルな住空間に植物を「添える」空間プロデュース
Taichi Saitou│齊藤 太一
Taichi Saitou│齊藤 太一

SOLSO architectural plant&farm 代表。岩手県生まれ。高校生の頃から造園、野菜生産、山野草の採取を学ぶ。ランドスケープデザイン、個人邸の庭、レンタルグリーン、オリジナルガーデンツールの開発、グリーンショップのディレクションなど、その活動は多岐にわたる。直営店BIOTOP NURSERIES(白金台・大阪)、SOLSO FARM(川崎)、SOLSO HOME(伊勢丹新宿本店・二子玉川蔦屋家電内)。

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